2012-02-28

弾丸出張

月曜日は、始発で行って最終で帰ってくるという、弾丸系の東京出張。
でも仕事自体は3時頃には終わったので、
そのまま弾丸美術館巡りツアーに突入。

国立新近代美術館の「文化庁メディア芸術祭」を見て、


クラフト問屋の日野明子さんからご案内いただいていた
「必需品展」@ギャラリー+クック・ラボ comoを見て、
再び六本木方面に戻って森美術館で「イ・ブル展」を見る。


森美術館は何といっても夜10時までやってますから。

全部見終わった時点で夜8時。急いで新宿に戻りました。

昼はつるとんたんでうどんも食べたし
夜は駆け足だったけど、山陰地方の名産を集めた居酒屋でおんな一人酒。
あ~大満足。
仕事がんばろ。(Ö)

2012-02-26

Öの読書日記5

本日は【place by awo】に居ながら、心だけヴァーチャル旅行中。
ガタゴトと進む鉄道に乗ってロシアを横断している(つもり)。

というのも、読んでいるのが『女三人のシベリア鉄道』だからです。


タイトルにある女三人というのは、与謝野晶子、中条百合子、林芙美子で、
いずれも近代文学にでかい功績を残した人たち。
でもそこに、現代を生きる著者の森まゆみと、
通訳として同行したベロゼルツェワ・アリョーナという聡明な学生も入ってきて、
さらに旅先で出合ういろいろな人たちの人間模様も絡み合うなど、
えらく多重構造的。
ぼーっと読んでいると、あれっ誰の話が進んでいるんだっけ? と、
しばし頭がこんがらがります。

そういえば、Öがこれまで経験してきた寝台列車の旅といえば、
インドとスペインくらい……だったかな(記憶曖昧)?
何年も前に体験したその”移動するホテル”という独特の空間と
たまたま居合わせた乗客同士のふしぎな距離感、
そして夜、遠くに人家の灯が見えるたびに感じる奇妙な切なさとか、
そういうものが思い出されて、
ページが進むたびに「むうう」とひとり、変な声をあげたりしてます。

そうやって読んでいるうちに思い出したのは、
つい先日【Bookish Pub】に来てくれたMさんのこと。
とあるお堅い職場で働く彼から
「ボクはアジアに旅行するのが好きで」という発言が何気なく飛び出したことで、
一気に精神的な距離感が縮まりました。

「飛行機に乗る時は偏西風の向きを考える」とか
「必ず日没・日の出が見られる位置に席をとる」というマニアックな話も飛び出し、
「ああ、人って人なんだな」という、何とも言葉にしづらい感情が生まれます。
それまで、その堅い職場の印象から、勝手に
「無味乾燥な人」と決めつけていたらしい自分が、悲しく腹立たしい。

……あれ、全然本の話と違うところに着地してしまいました。
まあたまには脱線もいいものです。
旅に目的地なんていらないんだから。

本、興味のある人はぜひどうぞ(というシメで、何となくごまかしてみます)。(Ö)

2012-02-25

塩尻のワイン


あをぐみ松本移住1周年記念も兼ねて、
塩尻市が主催するワインの会に参加してきました。
参加者多数で抽選だったのですが、運良く当たったのだ、ふふ。

全国でも唯一(らしい)高校生が醸造するワインとか。


すぐ完売してしまうKIDOワイナリーのものとか
いろいろな塩尻産ワインが呑めて大満足。

県内だけじゃなく、東京とか埼玉からの参加者もたくさんいたようです。


生産者がサーブしてくれるので、ワインの深い話を聞くこともできました。
いいなあ、こういう会。楽しいし知識も深まる。
これからもどんどん参加しよう、と思いました。(Ö)

2012-02-24

1年前の今日


あをぐみが松本に引っ越してきたのは、ちょうど一年前の今日2月24日。
1年前のブログを見ると、
すでにものすごく遠い過去のようで頭がボ~っとします。

東京時代の事務所から見た青空も、何だか夢のごとし。


東京タワーも見えたけど、うれしかったのは、
羽田空港に離発着する飛行機が遠くに小さく見えたこと。
誰かがこれからどこかに旅立つんだなあと想像を巡らせながら、
ぼんやり眺めるのがすごく好きでした。

ほとんど徹夜で荷物を段ボールに詰め込み、引っ越し業者に丸投げ。
その後、迎えに来てくれた友人の車で夜の中央道を滑走し、
談合坂サービスエリアでようやく一息ついた時にこみあげてきたのは、
寂しさと期待の入り交じったすごーく複雑な気分だったことを思い出します。


「ようやく」なのか「早くも」なのかはわかりません。
でもとにかく、あをぐみの松本生活に1年という月日が流れました。
そしてもうすぐ、3月11日もやってきます。(ÄwÖ)

2012-02-23

あたたか~い。外出日和

つい2、3日前は-5℃だったのに、昨日は10℃ですってよ。
そして今日も雨があがってあたたかい!
春が来た、ついに!! 
まだきっとぬか喜びに違いないけれど(最近、疑り深い)。

で、昨日は市内在住のとある作家さんを訪ねる機会があったので、
せっかくだから春の雰囲気を楽しもうと、ちょっと早めに事務所を出てみました。
松本城の梅もつぼみがちょっと膨らんでるではないの。
あ~春だ、待ち望んでいた春だ!

でもあまりに早く出過ぎたので、約束まで30分近く時間があいてしまいました。
そこで、カフェに寄るか書店に寄るかさんざん迷った揚げ句、書店を選択。
「本かコーヒーか」なんて貧乏学生みたいだ~。大人なのに。

よく寄るくせに店名を知らない古本屋さんで、棚を凝視すること30分。
いい出合い、ありました。
レヴィ・ストロースの「構造・神話・労働」の、新装版じゃない方をget!
ほかにも気になる本は多々あったものの、時間が来てしまい今回は断念。

その後は作家さんに写真を見せてもらいながら
たくさんお話しも聞けて、刺激的な時間。
帰りがけにおいしいお菓子を買って事務所に戻りました。

出合いの春。あたたかい春。(Ö)

2012-02-22

常滑焼と常滑の酒


先日、お仕事のついでに、
愛知県常滑市にある窯元を訪ねてきました。


陶芸家の鯉江明さんのしごとば。

同じ常滑市にある1848年創業の老舗酒造「澤田酒造」におさめるため、
4000個のおちょこ製作の真っ最中。
そんな超多忙な鯉江さんを尻目に、いろいろ物色。
あちこちにおもしろいものが転がっていて、まるで宝の山です。


人間の頭部とかね。

鯉江さんは自分で裏山から土をとってきて、
雨水とかを使って器を製作しているそう。
まさに身の回りのものだけでできているのだなあ。
土と水と火でできる陶器。
何だか「根源」という言葉を思い浮かべる。

そんな鯉江さん作のおちょこを少々購入。
帰りに澤田酒造に寄って6代目蔵元(予定)の女性醸造家、
澤田薫さんの説明をききながら、お酒も買ってきました。

常滑の土と水と火で焼いた器で、常滑の日本酒を呑む。
素敵だわ~。
ご興味のある人がいらしたら、
ショールーム【place by awo】で一声かけてください。
お味見程度しかありませんが、おすそわけします。(Ö)

2012-02-21

ネコの星

この顔にピンと来たら……。



来る3月2日から、まつもと市民芸術館で開催される「ネコの星」。
芸術館のレジデントカンパニーに新メンバーが加わり、
TCアルプ」と名を改めてから初の舞台です。

先日から「市民タイムス」とか「タウン情報」にも記事が掲載されていましたね。
そして、ちょっと長いけど、インタビュー動画がユーストリームで見られます。

ワクワクするなあ。
もちろんあをぐみスタッフも舞台、観に行きますとも。

あをぐみショールーム【place by awo】にもチラシが置いてあるので
お気軽におもちください(毎週木~日曜のオープンです)。(ÄwÖ)

2012-02-20

やばめな寒さ

昨日は、再び室内のネコ用水飲み場が凍りつくほどの寒さ。
水皿が凍るのは今シーズン2回目ですが、見るたびにヒイイイ。

デザイナーÄはとうとうこの寒さにやられてダウン。
ご学友(←最近お気に入りの言い回し)のKもインフルエンザにやられたようですが
みなさまは、いかがお過ごしでしょうか?

企画編集担当のÖは、手がやばい。
何がどうやばいかって、しもやけです。
指という指の第二間接が全部ふくれあがっていて、圧巻。
ばあさんの手のようで、我ながらかわいそうになります。
お皿を洗う時とかは手袋をするのだけど、料理中に手袋するわけにいかないし、
洗濯を干す時が一番過激に冷える。

冷たいという言葉の語源は「爪痛い」だと
以前、朝日新聞に書いてありましたが、
それ、マジでよくわかるわ~。
爪が痛いくらい冷たいのよ。ほんと。

春、来いよ、早く!(Ö)

2012-02-17

FRAPBOIS x Down's Town

ファッションブランド「FRAPBOIS(フラボア)」が、
ダウン症の人々が描くアートを使って
「FRAPBOIS x Down's Town(フラボア × ダウンズタウン)」を
4月に発売するというニュースが入ってきました。

なんでも、デザイナーの佐々木春樹さんが、
ダウン症の人々の創作活動をサポートする
「ダウンズタウン プロジェクト」に賛同したことから、
このコラボレーションが実現したとか。

詳しくは同ブランドのサイトのニュースにも出てるので、
ご興味のある方はぜひ。

あああ、やられた~。
こういうこと、あをぐみもやりたいんだよ。
でもファッションじゃない切り口もまだまだたくさんあるもんね。
いつかちゃんと実現してやる!(Ö)

2012-02-16

カレー仕込み中


こんにちは。ごぶさたのライアンです。

ボクはどちらかというとスパイス・アディクトなので、
暇があると「このスパイスで旨いものはできるか」と
ついついチャレンジしてしまう性分でございます。

というわけで、
これまでもPubではカレーメニューを出してましたが、
さらなる”正解”を求めて試行錯誤してました。ひそかに。

その結果でき上がった
マイ・ベスト・アッサンブラージュの「ガラムマサラ」を
あをぐみ宛に送ったので、
(ボクは今、箱根で料理修業中なので、松本にはめったに行けないのです)
今日から【Bookish Pub】のカレーに使われます。

この味がいいのではないかという
ボクなりの黄金比に基づいてつくられたガラムマサラを、
1回ごとにすり鉢でスリスリ。
その都度スリスリするのはたいそう面倒くさいのですが、
その方が香りと味わい深さに断然の差が出ますの。


地元産の野菜を使ったチキンベースのカレー。
地粉のチャパティとの相性もばっちりです!(R)

2012-02-15

もらえたよ~


バレンタイン、誰にももらえなかったら
どうしようと思ってましたが、もらえまちた。


純粋なチョコではなく「チョコほしいも」。
尊敬する素敵なアニキ佐藤卓せんせいのデザインです。

はやくたべようぜ。

2012-02-12

恋は遠い日の花火ではない


だいぶ昔のCMの名コピー。

リアルタイムでこのCMを見ていたのは、
たいそうピチピチした頃(この表現も古いなあ)だったので
気にも留めなかったけど、
youtubeで改めて見たら、まるで短編映画を見ているよう。
今こんな厚みのあるCMってあるだろうか。

その味のある映像もあって、
コピーの裏に広がる長い時間と物語に気付かされました。
まあ要するに、その対象となるまで年をとってしまったということです(はあ)。

で、世間はまさにバレンタイン。
甘い夢と甘いチョコをもとめて、
たくさんの女子がチョコレート売り場に群がっています。

そんな浮き足立ったイベントには一定の距離を置くとしても、
いい機会だから、恋だの愛だのについて思いを巡らしてみるのもいいかと。

というわけで【Bookish Pub】の2月の課題図書
ぜひ読みに来てくださいね~(宣伝かよ、と言うなかれ)。

枯れるな中年諸君(自戒を込めて)。
恋は遠い日の花火ぢゃないよ。(Ö)

2012-02-11

フィンランドから

グラフィックデザイナーであり、ライターでもあり、
絵画も描くフィンランドの友人より、近著が送られてきました。


フィンランド語で書かれているのでさっぱり読めないけれど、
故郷であるヘルシンキの歴史をまとめ、
自らブックデザインをした大作! だそうです。

去年彼のスタジオに遊びに行った時、
ちょうどこの本の執筆が終わったばかりで
饒舌に同本について話してくれたのを思い出します。

「自分が生まれ育ち、そして今も愛し続けている故郷ヘルシンキ。
その歴史をひもとくことは、自分の人生をひもとくこと、
自分の人生に意味を与えることと同じだよ」。
……というようなことを言っていたなあ。

文字は読めないけれど、ビジュアルは楽しめる。
なかなか興味深い写真が満載なので(建てられた当時のヘルシンキ中央駅とか)、
これからじっくり楽しもうと思います。

Kiitos!! (Ö)

2012-02-10

twitterはじめました(か)



あをぐみショールーム【place by awo】のディスプレイが
2月初めからこんなふうに変わっております。

そのディスプレイ上で、“twitter”をはじめました。
……は? どういうこと?


名づけて「アナログtwitter」。
ディスプレイのガラス面がものすごい反射ぶりで、
写真だけではワケ解らないと思いますので、店頭に見にきてください。

ショールーム内情報を適宜更新してペタペタ張っています。
今日もすでに2、3のつぶやきを張りました。

あ、話は変わりますが
昨日あをぐみ名物「やきを」の塩麹ポムポムが
早々に売り切れてしまって、
楽しみに来てくださった方にご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。

今朝、追加でおいしく焼きあげました。
1個270円で、イートイン&テイクアウトどちらも可能です。

塩麹ポムポム、ありがたいことにとっても人気です。
本日は「定番のやきを」(ビーフ&マッシュルーム)も、
そして各種焼き菓子も多めに焼きあがってますので、
ぜひ遊びに来てください!(ÄwÖ)

2012-02-09

コンセプトブックをつくること(2)

昨日のブログのつづき。

コンセプトブックは、外部とのコミュニケーションツールである以上に、
社内意識を高めるための大事なツール! とあをぐみは考えています
……という話でした。

だって、コンセプトブックをつくるとなれば、
まずは自分たちの立場を明確にする必要が出てきます。
どんな仕事を何のためにしているのか、
それが外部(お客さまなど)にどんなメリットをもたらすかなどなど。

そうした個々の考えを、今度は会議で披露し合うのですが、
その作業を深めていると、いつの間にか会議室の中にムクムクと
連帯感が湧きあがってくるのが見えはじめる。
みんなが“会社で仲間と働くこと”を再考し、
「この会社ってこういうところだよなあ」と、思いを新たにしているのがわかる。

これは端から見ていてもちょっと感動的なシーンです。

こういう会議の場に第三者(あをぐみみたいな社外の存在ね)がいることって
意外に重要。
だってほら、一人で思いを巡らすより、
人に話すことで考えがまとまることってあるじゃないですか。
まあ、そういうことです。

そうやって出てきた“社内力”を“社外力”に変換し、
わかりやすいカタチ(=コンセプトブック)に提示すること。
それがあをぐみの大事な役割であり、本領発揮のシーンです。
わ~、書いてて自分で緊張してきた。

こういう大事な役割をもらえるのってホント緊張の連続で、
そしてまた幸せの連続でもあるのです。ふふ。(Ö)

2012-02-08

コンセプトブックをつくること(1)


あをぐみでは、とある企業内文化機関の
コンセプトブックをつくるお手伝いをはじめました。

その会議のために今週頭、特急しなので名古屋にビューン。
木曽路はすべて山の中(by島崎藤村)……ならぬ雪の中でしたが、名古屋は温かい。
こりゃ「みゃーギャル」(名古屋のギャルのことを勝手に命名)なら
冬でもミニスカはくわ、と納得。

さて、そもそもコンセプトブックとは何ぞ?

ある企業や施設が何のためにあって、どんなことを行っているのか、
そして何を目指し、どこへむかっているのか。
そんなことをわかりやすくまとめて外部の人(お客さまとか)に
お見せするための冊子、というのがコンセプトブックの一般解です。

でも実際に製作していると、
外部に対してのコミュニケーションツールであることは当然ですが、
それ以上に社内コンセンサス(同意)のための強力なツールだ、
という気がしてならないのです。

それはなぜ?

……以降は長くなるので、明日に続くことにします。
またね~。


巨大な窯。そして超芸術的なトイレ。さて、何の企業?(Ö)

2012-02-06

Öの読書日記4

目が合ってしまった途端、連れて帰らねば!と思いました。


今日の本は『フクロウ その歴史・文化・生態』。
どうです、表紙の子。連れ帰りたくなる気持ち、わかるでしょう。

序文に書かれた、
モリス氏がこの本を書こうとしたきっかけ(というか懺悔)の文章。
まずこれに激しくやられた~。
ここで詳細は書きません。泣けてくるからです。
こういう理由で本を書く人をわたくしは信用する、と思いました。

で、肝心の内容はというと、
文化人類学的な内容が中心を占めていて、
古代文明から近現代のアートに登場するフクロウなど、
ワクワクする話がてんこ盛り。
うはー、とニヤけちゃうような読書体験を与えてくれました。

こりゃ当分フクロウだよ。(Ö)

2012-02-05

ちゃんと寒冷地仕様に!

むか~しむかし、兼好法師は『徒然草』のなかで
「家のつくりようは、夏をむねとすべし」
と言ったけれど、松本でそれはダメ。
こんな厳冬の土地では、家のつくりは冬をむねとしなければ、やってられません。

あをぐみの事務所は築70年。
しかもその間に増改築を繰り返しているため、
いろいろなところに隙間や変なつなぎめがあって、
そこから寒い風がビュービュー入ってきます。ほんと、ビュービュー。
前の住人はよくぞこんなところで暮らしてきたなと、あきれるほど寒い。

引っ越すにあたってリノベーションをしたので
まだマシになってはいるのですが(窓もちゃんとサッシになったし)、
暖房効率の悪さは否めない。
冬になった途端に跳ね上がった電気代の請求書を見て、
目が円マーク(¥)になりました、思わず。
東京時代のほとんど3倍。ひぇー。

過去、建築雑誌などにリノベーション礼賛系の記事を書いてきた人間として、
前言撤回をするつもりはありませんが
(リノベーションには利点も魅力もたっぷりあるもん)、
寒冷地におけるリノベーションは、ほとんど新築同様にお金をかけないと、
エコロジカルにはならないし肉体的にもツライとわかりました。

これがリノベ前のあをぐみ事務所でございます。



いかにも寒そうだ~。(ÄwÖ)

2012-02-04

寒さ被害自慢大会

松本だけでなく、全国津々浦々がキーンとした冷気に覆われている今日この頃。
お店を訪ねてくださる人たちの第一声も、99%が「寒いですね~!」。
……ホント、声に出して叫びたくなるほどの寒さです。

で、その後にはじまるのは「この寒さで受けた被害」の報告会。
「トイレのふたを開けたら凍ってた」とか
「水道が凍りついて氷柱ができていた」といった話が出るわ出るわ。

あをぐみでも、室内に置いておいた猫用の水が
カッチリ凍りついていたのを見てかなりビビりましたが、
みなさんの報告を聞いていると、これくらいはたいしたことないとわかります。

今のところの暫定一位は、
「玄関が凍りついて開かなくなり、体当たりしたらドアごと外れて遅刻した」
というHさんの体験談だろうか……。

これ以上の被害を受けたもんね~という方がいらしたら、
ぜひ自慢しに来てください。(Ö)

2012-02-03

2月の課題図書

月が替わったので、月いち課題図書も一新しました。
今月のテーマは「ホレたハレたのはなし」です。

何と言ってもバレンタインmonthですからねえ、
という軽~い気持ちでテーマ設定してみましたが、
果たしてこれが思いのほか難題でございました……。

まず根本的に、恋愛小説的な本をほとんど持ち合わせていなかった。
それでも「まあ何となくそうかも」と思える本をかき集めてみたのですが、
淡泊な話か特殊な話に偏ってしまったかも。
そもそも恋愛体質とはほど遠い性格でした、そういえば。

そんな人間が選ぶ、恋だの愛だのの本とは一体何か?
以下がリストです。

1.『エーゲ海に捧ぐ』池田満寿夫
2.『愛しのチロ』荒木経惟
3.『ゼロ・デシベル』マディソン・スマート・ベル
4.『日の名残り』カズオ・イシグロ
5.『古事記』
6.『100万回生きたねこ』佐野洋子
7.『朗読者』ベルンハルト・シュリンク
8.『悪女と呼ばれた女たち』小池真理子
9.鴨居洋子コレクション3『カモイ・ヴァラエティ』
10.『眠れる美女』川端康成


なぜ選んだかの理由を書いたリストと共にカウンターに並べましたので、
【Bookish Pub】でごゆるりと一読ください。
苦手だけど、”恋ばな”にも乗りますので、語りたい人もぜひ(笑)。(Ö)

2012-02-02

南方熊楠 森羅万象に挑んだ巨人(別冊太陽 日本のこころ 192)

あをぐみがエディトリアルデザインを担当した
『南方熊楠 森羅万象に挑んだ巨人』(別冊太陽 日本のこころ 192)平凡社刊
が発売になりました。


本書のコピーにもあるとおり、
南方熊楠は「巨人」という表現がピッタリな人物。
100年も昔「エコロギー(エコロジー)」という言葉を、
日本で最初に使った……と紹介されることは多いのですが、
じゃあ何をした人なのかといった実態は、
あまり知られていないような印象を受けます。

例えば、僕ならデザイナー、Öなら編集者、といったように
肩書きをつけることでその人を説明できる部分は多いはず。
でも熊楠の場合は、守備範囲の「広さ」と「深さ」がケタ違いなので、
肩書きがつけづらく、結果、どんな人物なのか説明しづらい。
そのことが壁となってしまい、あまり知られていないのかもなあと思います。

さかのぼれば、僕自身が熊楠を知ったのは、高校生ぐらいの頃だったか……。
サブカル系の雑誌に、
「町田町蔵の主演で南方熊楠を映画化する」という小さな記事を発見したのが、
その名前を覚えたきっかけだったと思います。
おそらく主演が『メシ喰うな!』の町蔵さんじゃなかったらスルーしてたし、
今も記憶に残っていないと思う。
(余談ですが、町田町蔵のことを作家「町田康」だと言われると、
いまだにピンとこない)

どんな映画になるか楽しみにしていたのに、
たぶん同じ雑誌だったと思うけど、
数年後に撮影中止の記事をみつけて非常にがっかりしたことも覚えてます。

記憶の彼方に消えていたこの映画とは何の関係もなかったけど、
今ごろになって熊楠の本にかかわれたことに、
なんだか奇妙な巡り合わせを感じました。

とにかく半端なくエネルギッシュな南方熊楠。
ここでは語りきれないので、ぜひ書店にて!(Ä)

2012-02-01

1ヶ月も経った

この間お正月を迎えたと思ったら、もう2月。
早すぎるよ、矢のごとしだよ。

2月になったので、これまで「冬支度」企画の仕様だった
ショールーム『place by awo』のディスプレイを、
新規デザインに更新しようと思います。

明日の営業時間中にその作業をする予定。
というわけでワサワサしている可能性もありますが、
ふつ~に営業していますので、ぜひ遊びに来てください。(ÄwÖ)