2011-06-30

やられた

松本で震度5強の地震。
ニュースを見ると、松本城ほか多くの被害が出ているようです。

あをぐみもやられた~。腹いせに写真を撮りました(笑)。



ワイングラスとかも粉々で、
めんどうくさいことに、冷蔵庫が開いて卵が飛び出た。
しかも軽食堂部のライアンが張り切って2パックも買っていたので
結構たくさん割れました。当分卵料理が続きそう。

震度3近い余震が断続的に続いており、今もまた揺れた。
当分予断を許しません。


猫も驚いて隠れてます。

しばらくして外に出てみると……


自慢のモルタル造りの外壁にヒビ(泣)。
築70年以上だもんねえ、はあ。
でも電話もしていないのに心配した不動産がすぐ来てくださり、
工事の手配をしてくださいました。
自宅もひどいことになっているそうなのに、
かけつけてくれた不動産に大感謝。
東京に住む大家さんからもすぐお電話いただきました。
何というか、不幸中に見たまばゆい光。

地震後、東京の友人たちが口を揃えていた「つながりの大切さ」を、
身をもって体験している感じ。
心配のメール&電話をくださったみなさまにもホント感謝です。

グラスとか卵といった細かい被害はあるものの、
改装したばかりの内部には目立った被害がなく、
あをぐみまわりにはケガ人も出ませんでした。
市内には負傷者もいるようなので、
一様に安心もできないのですが、とりあえず我々は元気です。
このブログでも引き続き、地震のことを見張っていこうと思います。(ÄwÖ)

2011-06-28

岸田劉生 独りゆく画家(別冊太陽 日本のこころ 186)



あをぐみがエディトリアルデザインを担当した
『岸田劉生 独りゆく画家』(別冊太陽 日本のこころ 186)平凡社刊
が発売になりました。


東京→松本の引っ越しにともなって環境が大きく変わったわけですが、
総じて、トラブルもなくスムーズに仕事ができました。
何度か東京出張もありましたが、
長めの移動時間が気分転換にもなるし、
車内でアイデアを練ったりもできるから、精神的負担はほぼゼロ。
松本でも東京の仕事ができるという好例になった気がします。

ところで、エネルギッシュにさまざまな作品を残した岸田劉生が
山口県で客死するのが38歳。
わ、わかい……自分を省みるとちょっとあせりますが、
あをぐみとして何を残すのか、今後の活動に乞うご期待いただく、
ということで(笑)。

本書は作品図版もみごたえがありますが、
個人的に気に入っているのは巻末に掲載された日記。
それを読むと、いままで自分が「岸田劉生というイメージ」でしか
彼をとらえていなかったんだと、気づかされます。
ブックデザイナーとしては、彼の装丁の仕事も刺激になりました。

書店でみかけたら、ぜひ手に取ってみてください。(Ä)

2011-06-27

チャリな日々

あをぐみのスタッフは
だ~れも車を所有していません。
もちろん社用車なんてものもない。
足と公共交通機関だけが頼りです。

松本にいるとそのことに結構驚かれるのですが、
車、なければないでどうにかなるもんだ。

まあ、確かに公共交通機関が発達している東京とは違って
地方都市では、車がないことで仕事に支障が出るパターンは
なきにしもあらず。
でもいまのところ健脚を武器に日々過ごしております。


先日は自転車で豊科まで行ってきました。片道約45分。
途中の風景の美しいことといったら!
思わずチャリを止めてケータイでぱしゃり。
雨があがったばかりの犀川は勢いづいていて、
青々とした緑と濁流と青空のコントラストに、心の底力がムキムキあがる感じ。

東京にいるときは麻布-上野間をチャリで行き来もしてたので
45分くらいの道のりは許容範囲。
でも最近カラダがなまっていたのか、
さすがにその夜は太ももがパンパンになりましたが……。

そういえば先日は友人に
「ニコニコしながらチャリを飛ばしているのをみかけたよ」と言われたなあ。
白い折たたみ自転車を笑いながら飛ばしている人がいたら、
それはあをぐみスタッフかもしれません。(Ö)

2011-06-25

オペレーションを考える

8月初旬にはオープンしたいplace by awo。
そのためにやらなければいけないことは
ホントた~くさんあります。

まずプロダクト部門だけでも
・商品を揃え、値段を決定する
・在庫を確保する
・商品ごとのラッピングデザインを考える
・タグをデザインし、つける
・包材、ショップカードなどの備品を揃える
・スタッフオペレーションを考える

そして軽食堂部門も
・メニューを決定し、値段を決める
・食器、カトラリー類を揃える
・食材、ドリンクの仕入れ先を確保する
・スタッフオペレーションとシフトを考える などなど。

やばい、列挙しているうちに青くなってきた……。
両部門の担当者が大車輪のごとく動いておりますが、
まあ、とにかくやること満載。
目の前の高い山を見ないようにしつつ、
足もとだけを見つめて登山している感じの今日この頃です。

でも場をもつって楽しいことですね。
やれることの膨大さにワクワクしながら
とにかく着実に進もう! と、一丸となっているあをぐみです。(ÄwÖ)

2011-06-20

プロダクトも着々

こんにちは。軽食堂部門に続き、
プロダクト部門からもお知らせです。
あ、僕は担当のタツヲと申します。
place by awoで扱うオリジナルの商品の
アイデアから開発、製造までを担当しています。
どうぞよろしくお願いします。

今日ご紹介するのは
あをぐみと、木のプロフェッショナルが集まる青木工務所との
コラボレーションでできあがったカッティングボードです。
材は長野県産のスギの木。いい香りが漂います。


カタチとしてはほぼ完成ですが、まだ塗装中。
食品を載せるものなので、食用のオリーブオイルで磨きをかけていおり、
磨くほど色に深みがでてきて、本当におもしろい。

今後焼き印を入れたりして仕上げます。
仕上がり具合は、オープン以後に、ぜひ店頭でご確認ください。

では。(T)

2011-06-17

『軽食堂』からお知らせ

こんににちは、みなさま。
僕はplace by awoの『軽食堂部門』を担当するライアンです。
以後、どうぞよろしくお願いいたします。


さて先日、保健所から正式な許可書をいただき、
軽食堂部門も現在エンジン全開で動いております。

昨日はバナナパンケーキやクッキーを試作してみました。
特にパンケーキは、油分や白砂糖を使わない
マクロビ的なレシピを試行錯誤をしたところ、
他のあをぐみスタッフにも好評でほっとしています。


写真がうまくないのでおいしそうに撮れませんでした、
今後精進します……。

『軽食堂』では、こうした
“軽いけどよく考えられたメニュー”を提供していこうと考えています。
オープンしたあかつきには、ぜひお試しください。(R)

2011-06-14

仕事の話

あをぐみの大輪が担当している
ポータルサイト「アートジェーン」の連載
現代美術探偵、事件です!」がアップデートされました。

この企画は、難解と言われる現代美術を
おもしろく紹介したいという意図ではじまったものです。
過去の記事も見られるので、ぜひあわせてご覧ください。(Ö)

2011-06-10

from 個人 to 世界(社会)

東日本大震災からもう3ヶ月。

このたった3ヶ月の間にジワリジワリと、
「ひとりにできることの限界」と、「ひとりが発する無限のパワー」という
相反する2つのフェイズを見せつけられ続けているように思います。

その「無限のパワー」を感じさせる篤い活動が、
あをぐみのまわりでもたくさん起きているのですが
そのなかから2つをご紹介。


まずは、尊敬するアニキ立川裕大さんが立ち上げたプロジェクト
F+(エフプラス)」。

「買う」とか「売る」という消費活動を通じて、
誰もが参加でき、無理なく、しかも長く復興支援ができるような仕組みが
デザインされています。
だってみんな、買い物するでしょ?
“継続的な復興支援”というところがこの活動の本質であり、
力点の置き場になっています。

最先端のデザイン事情に詳しく、
ミラノをはじめ世界で活躍するデザイナーとも親しいという
トンガリ具合を見せつつも、
ず~っと地方でのものづくりの在り方(地域活性)や環境問題、
社会的弱者への配慮といった社会的な課題に
積極的に取り組んでいる立川さん。
その経験と知識と行動力が余すところなく注ぎ込まれたこのプロジェクトは、
精神的にもビジネス的にも安定感のある在り方。さすがです。

企業向けの内容ですが、示唆に富んだプロジェクトなので
ぜひサイトをのぞいてみてください。



そして次に、タイプデザイナーの両見英世さんによる「FOOD FOR FRIENDS!」。

このサイトで一番ぐっときたのが、「日本語」に並ぶ「にほんご」のページ。
ふつう「日本語」ときたら「English」でしょう。ところが「にほんご」ですよ。
その「にほんご」を用意したこと、そしてそこに記された内容。こういうところに、両見さんの想いと人柄がグイッと現れている気がして、心がジワッとします。
プロジェクトの全容はサイトを見ていただくとして、
まずはこの「にほんご」をお知らせしたい気持ちでいっぱい。

こういう「ひとり発のパワー」に触れると、
あをぐみももっと高いところにジャンプできるんじゃないか
という気になってきます。
ジャーンプ!(ÄwÖ)

2011-06-08

ふるさと納税しました

5月中の土日に開催した
あをぐみ「はじめましてフリーマーケット」の売り上げ2万1000円を
長野県・栄村にふるさと納税制度を利用して寄付いたしました。

「みなさま、ご協力ありがとうございました」と
あをぐみを代表して猫より。





















義援金ではなく、ふるさと納税のカタチをとったのは、
お金の使途がわかりやすい方がいいなあと思ったから。
たくさんの義援金が全国から集まっているのに
本当に微々たる金額しか被災者に行き渡っていない事実は周知の通りです。
それはイヤ! と思い、寄付金の用途があらかじめわかっている、
ふるさと納税を選びました。

まだまだ課題はあるとしても、
栄村はどんどん通常生活に戻りつつあるようで、こちらも勇気づけられます。
その様子が栄村復興支援機構「結い」からもわかるので、ぜひご覧ください。

今回は同じ県民として栄村にフォーカスして寄付しましたが、
今後も機会を設け、東北支援のお手伝いになることをしたい。

その折にはまたぜひご協力をよろしくお願いいたします。(ÄwÖ)

2011-06-07

「うつしみ」木下晋 × 袴田京太朗


6月4日から東京・恵比寿のMA2ギャラリーではじまった
「うつしみ」というタイトルの展覧会。

世代も作風も全く異なる2人の作家、
木下晋と袴田京太朗の作品を同空間で見せることで、
新たな化学反応を期待しようという
なかなかに興味深い企画です。

その準備真っ最中の6月3日に、
いちはやくお邪魔して見せてもらいました。
っていうか文字通り、邪魔しに行った感じか。

実物を目にしてびっくり仰天したのは、木下さんの日記。
それ自体を作品として並べた意味がと~ってもよくわかるほど
氏を物語る重要な存在だった。
何か強迫観念的なものすら漂うその画面に、
ゴクリ……のち言葉を失いました。

そうして展覧会を堪能したほか、
同ギャラリーが計画している
あんなことやらこんなことまで教えてもらったりして楽しかった~。
展覧会準備の手を止めて、
いろいろ見せてくれた松原さん&小林さん、
どうもありがとうございました。

展覧会は7月3日まで。(Ö)

2011-06-06

耳と心をかたむける

先週の金・土と買い付けやら何やらで
東京や埼玉をかけずりまわっており、
疲労困ぱいセグンド。
その反動で日曜日は使い物にならず
いい機会なのでゆっくり本など読んでおりました。

「働き方研究家」という肩書きも名乗る
西村佳哲さんの『かかわり方のまなび方』とか。
以前、リトルマガジンのROSEで西村さんを
取材させていただいたことがありますが、
その時の、一語一語に心地よい丁寧さがある話し方を反すうしつつ、
一気に読了。

平行して、カズオ・イシグロの『日の名残り』も読みはじめてみた。
主人公である執事氏の滋味深い語りぶり同様、
これからじわりじわりと読み進めていこう。

さかのぼって、金曜の夜は広報の仕事をする友人と新宿で紹興酒&ギョウザ三昧。
仕事や働き方にはじまり、その先に見えてくる景色についていろいろ話す。

土曜の夜には「戦略家」の肩書きをもつ知人が来松してくれたので、
松本が誇る居酒屋『しづか』で呑む。
「オレらごときが働き方をセーブしたり、力を加減してどうする。
がむしゃらにやらねば」という話しにムハハと聞き入る。

本も、いわば「人の話」。
耳を傾け、思考を育てることの楽しさを味わった数日間。(Ö)