2018-08-09

別冊太陽 幽霊画と冥界(別冊太陽 日本のこころ 264)

あをぐみがエディトリアルデザインを担当した『別冊太陽 幽霊画と冥界』(別冊太陽 日本のこころ 264/平凡社刊)が、発売になりました。


編集部からの「すんごく怖い本にしたい」とのリクエストもあり、表紙もご覧のとおりインパクト抜群に仕上がってます。ひゃー。

デザインを進めるうち、すぐれた幽霊画は、見た目の怖さや奇抜さなどの話題性にとどまらず、その奥の方に渦巻くいろいろな感情と表裏一体だからこそ、後世に残っているのかも……と思いいたりました。

「悲(哀)しさ」という言葉に、かつては「愛」という漢字が当てられていたように、
誰かを強く想う気持ちが、「かなし」さと「いとし」さの狭間でゆらいでいるように感じます。
怖いものがとても美しく見えたり、残酷なもののなかに祈りがみえてきたり……。

長い年月に積みあげられた想いや祈りに敬意を払いながら、印刷の濃度差を利用して、眼を凝らすと見えてくるようなちょっとした仕掛けも施しました。
読み応え・見応えのある一冊になったと思います。

お盆に幽霊画をながめながら、愛しいものに想いをはせてみませんか。(ä)

2018-08-02

引越しのごあいさつ

何も知らずに通りかかったひとは、すでに更地になっている旧あをぐみを見てビックリされたかもしれません。
ごあいさつが遅くなりましたが、建物の老朽化による取り壊しにともない、あをぐみは6月より、松本市大手から1kmほど離れた深志へ移転しました。

今度の物件ではショールーム(place by awo)を設けず、事務所のみの活動としています。
気軽に立ち寄っていただける機会は減ってしまうかもしれませんが、
今までショールームへ足を運んでいただいた方には、とっても感謝しています。ありがとう。
ショールームの存在によってつながったご縁は今後も、何らかのかたちで繋げていきたいと思います。

この半年間は、ほんとに怒濤の日々でした。
移転先の物件が見つかってからは、改装工事を手伝いながら、いくつかのプロジェクトも進めつつ、片づけと引っ越しの準備を進める……あまりにもハードすぎたため、ところどころの記憶がぬけています。

そうしたハードな日々に進めていた仕事も、ようやくまとまってきました。
書店に並びはじめたものもあるので、近々ブログでご紹介します。
暑い夏にうってつけの怖いネタも、旬なうちにお届けしたいし。

と、その前に、ひとつご紹介。
今年も信州・まつもと大歌舞伎の関連公演をお手伝いさせていただき、
『まんが筋書』をデザインしました。
こちらのサイトから中身が見られますので、ぜひご覧ください。

https://www.matsumoto-kabuki.com/news/info/183.html

今後もマイペースかつ華麗に、常識の範疇で非常識なことをしていく所存でおります。
引き続きどうぞよろしくお願いします。

あをぐみ 青柳、大輪