2011-06-28

岸田劉生 独りゆく画家(別冊太陽 日本のこころ 186)



あをぐみがエディトリアルデザインを担当した
『岸田劉生 独りゆく画家』(別冊太陽 日本のこころ 186)平凡社刊
が発売になりました。


東京→松本の引っ越しにともなって環境が大きく変わったわけですが、
総じて、トラブルもなくスムーズに仕事ができました。
何度か東京出張もありましたが、
長めの移動時間が気分転換にもなるし、
車内でアイデアを練ったりもできるから、精神的負担はほぼゼロ。
松本でも東京の仕事ができるという好例になった気がします。

ところで、エネルギッシュにさまざまな作品を残した岸田劉生が
山口県で客死するのが38歳。
わ、わかい……自分を省みるとちょっとあせりますが、
あをぐみとして何を残すのか、今後の活動に乞うご期待いただく、
ということで(笑)。

本書は作品図版もみごたえがありますが、
個人的に気に入っているのは巻末に掲載された日記。
それを読むと、いままで自分が「岸田劉生というイメージ」でしか
彼をとらえていなかったんだと、気づかされます。
ブックデザイナーとしては、彼の装丁の仕事も刺激になりました。

書店でみかけたら、ぜひ手に取ってみてください。(Ä)