2012-03-05

想像力と数百円。そして千秋楽。

前回の「恋は遠い日の花火ではない」が好評だったので、
調子に乗って名コピーシリーズの第二段を……。

タイトルにした一文「想像力と数百円」は、
サイト「ほぼ日」でも有名なコピーライターの糸井重里さんが、
かつて(調べたら昭和59年だった)新潮文庫のために考えた
ショルダーコピーです。


そうなんだよ、文庫本って数百円で買えちゃうけど
そのわずかなお金と豊かな想像力さえあれば、
時代を超えたり翼をもてたり宇宙に行けたり地底をはったり、
心が張り裂けそうな恋愛だってできる。頭の中で。

そういうことを、端的に捉えたすごいコピーですね、これは。
個人的には、同氏の超名コピーとされている「おいしい生活」より、
圧倒的に好きです。
想像力という無限の存在と、数百円という卑近な存在を並べるところに
ギラリと尖ったセンスを感じますもの。

さてさて、話はガラリ変わりますが、昨日は「ネコの星」千秋楽。
小ホールは満員以上となり、予備の椅子が用意され、
桟敷まで開放されました。すごい。(Ö)