2011-04-27

「ふらり」の効用

先日の土曜日は久々の落語(松本では初)。
しかも二つ目の小太郎時代から好きでよく見ていた
柳亭左龍が来るというんで喜び勇んで出かけました。

あ~、リフレッシュした。
左龍の落語は”話芸+顔芸”といえるのですが、
その真骨頂といえるのが「初天神」という噺。
今回の落語会ではその「初天神」も聞くことができ、本望でした。

ところで、東京から引っ越して何が残念かって、
いろいろな文化に「ふらり」と触れられないこと。
落語なら寄席、美術館なら常設展示のように、
ふらりと出かけられる対象が少ないのは悲しい。
しかも市内には映画館がないので(昔はいっぱいあったのに全部つぶれちゃった)、
映画にふらりと行くこともできない。

もちろん、伊東豊雄建築のまつもと市民芸術館とか、
草間彌生で有名な松本市美術館とか、文化施設は充実しているのです。
でも、そういうところでやる舞台やら展覧会は、
前々から「何をやっているかな」とリサーチし、
「この日に行くぞ」と決め、ちゃんと服を選んでお化粧して出かける感じ。
それなりに緊張感があっていいんだけど、
「ふらりと行くこと」にある予定外・予想外のおもしろさは味わえない。

その代わり散歩の楽しみは増えました。
特にこの季節は、自然がどんどん勢いを増しているのが味わえて楽しい。
昨日は燕を見た!(Ö)

花動物。これも春のなせる技。

2011-04-23

はじめましてフリーマーケット

先日 news にもアップしたとおり、
5月3,4日にあをぐみ初のイベント「はじめましてフリーマーケット」を行います。
このイベントはいわば、「place by awo」のプレオープンでもありますです。

ポスター製作を手伝う猫。いや、むしろ邪魔をしている















というわけで我々は目下その準備中。
自分たちが使わなくなったものだけじゃなく、
知り合いにも声を掛け、いなせなセコンドハンドアイテムを集めています。

さらにさらに、メタおいしい焼き菓子で有名な
カフェギャラリー てくてく」と交渉し、
数種類の菓子を販売させていただくことになりました~。やったね。
当日は自由に飲んでいただけるお茶などを用意し、
その場でも食べていただけるようにしようと思っています。

せっかくなのでフリーマーケットだけじゃなく、
あをぐみの仕事を知ってもらうための展示も行う予定。
そのための冊子(「会社案内」と呼んでます)も製作中です。

ゴールデンウィークまっただ中の2日間ですが、Please don't miss it!(ÄwÖ)

2011-04-20

さて、結果は?

先日お伝えした震災復興支援のための「清澄サイレント・オークション」
去る4月16日の19時をもって、終了しております。

その前の15日には「アーティスト・ディ」と称したイベントも行われ、
オークションに出品した作家はもちろん、
参加ギャラリーや一般の人たちなどがたくさん集まったそう。

そこでは、みんなが東北などの被災地のお酒や食べ物を持ち寄り、
今回の震災や原発のこと、そしてこのオークションのことなど
さまざまなお話を活発にされていたのだとか。
いいなあ、参加したかった!

途中でギャラリストや参加作家によるショートスピーチも行われたそうですが、
小山登美夫ギャラリー広報の長瀬さんいわく、
「みなさんが一環しておっしゃっていたことは、
“今自分にできることをやったのだ”というシンプルなことでした」。
さらには、「この最近の盛り上がりで終わることなく、
継続して支援していくことの大切さを話しておられました」とのことで、
きっとこの火が消えずに灯り続けることが、
最大の心の支援になるんじゃないかなあと、遠く松本から思いを馳せる今日この頃です。

オークション結果などはまたサイトにアップされるそうなので、
興味のある人は、ぜひ引き続きのぞいてみてください。(ÄwÖ)

2011-04-16

Yes! 農!!

松本に引っ越してきて、ホームセンター萌えを発病。
だっていろいろなパーツとか、
何に使うかわからない道具がたくさんあるんですもの。
「なんだこれ?」「おお、こんなものも売っている!」と
何時間いても飽きないし、ついつい買い過ぎてしまう。

昨日も全然目的外の買い物をしてしまった。
それがこれ。


ベイビーな野菜の苗が青々と並んでいるのを見てたら
がぜん「農!!」な気分が炸裂しはじめて
生まれて初めて「クワ」とか買ってみました
(しかしプランター農業にクワは必要ないことが後で判明)。

そして帰宅後、以前編集にたずさわった
ブルータス「みんなで農業。」号 を引っ張り出してきて
藤田智先生のベランダ農業入門を読み返してみました。
ふむふむ、トマトは今時期に植えるのがいいのね。

というわけで目下、
小さな小さな「あをぐみファーム」をこしらえてます。
植えたのはブルーベリー、トマト、ブロッコリー、トウガラシ、オクラ、
葉山椒、ネギ、ニンニク、枝豆、パセリ。そして椎茸の原木も買いました。
さあて、ちゃんと育つでしょうか? (Ö)

2011-04-13

「ゴルジ体」って……

引っ越ししてから1ヶ月も経つのに、
段ボール類はまだ1/3ほどが開封されていない……。
そろそろちゃんと整理しなくっちゃ。

そう思って箱をあけたところ、
昔むかし、ちまちまとMacintosh LC630でつくっていた、
こ汚くもおぞましいリトルマガジンが出てきた。

その名も「ゴルジ体」。
「ゴルジ体」→「分泌をつかさどる細胞の器官」→「分泌」→「文筆」という
ひねくれた連想ゲーム的な名付けられ方をした、超個人的メディアです。

名前からして、どうにもこうにもサブカル的。では内容はといえば、
個人的興味以外の何ものでもない(=他の人にとってはどうでもいい)トピックを
ひたすら掘り下げるという、これまたサブカル的なものでした。

おそるおそる開いてみましたが、もう、悶絶。
あまりの恥ずかしさにもんどりうちながら床をゴロゴロ。
これを嬉々として配っていたなんて……!と、
憤死ならぬ恥死(何て発音するんだろう?)しそうでした。
冷や汗と赤面を繰り返した揚げ句、少し痩せた気がする(笑)。

こうやって大人になってきたんだなあ、アタイ。(Ö)

2011-04-08

春が来た

松本に来たばかりの2月末からつい先日までの約1ヶ月。
生命の危機を感じるくらいの寒さに「本当にここで生きていけるのか」という
疑問さえ湧き上がったものでした、まじで。

内装工事中にともなって、所々にドアや窓がなかったり、
暖房器具が小さなストーブ1つしかないというハンデはあったものの、
部屋の中でもコートやマフラーが手放せない。
そうやってロシア人のおばさんみたにどっぷり着込んでも、
どこからか入り込む冷気に体中が硬直したり、
両足の指全部と両耳にしもやけができてかゆさに身もだえしたり……。

でも春は来るんです。
ここのところ3日ほど気温がマイナスに届くことはなく
部屋の中ではとりあえずコートが脱げるようになりました。
うれしい、ほんとうに!

春がこんなにうれしかったことって、今まであっただろうか。
花粉が降り注ごうが、黄砂で景色が黄色くなろうが、
春、ありがとう!!!















写真は松本ではなく、先日取材で訪れた神戸の、
冬と春の魚がまざって並ぶ商店街の様子。
いかなごのくぎ煮が出始めると「おお春が来る」とうれしくなります。(Ö)

2011-04-05

想いを込めて「落札!」

東日本大震災から早くも3週間。

被災地のリアルな状況が日に日に明らかになるにつれ、
何ができるのかという自問の末、
何もできないんじゃないかという焦りと、
何かができるに違いないという希望とが、
毎日心の中で交錯している今日この頃です。

そんななか、いつもお世話になっている東京・清澄の小山登美夫ギャラリーから
被災地支援のための特別企画についてお知らせをいただきました。

その名も「サイレント・オークション」。

小山さんのところのほか、清澄ギャラリーコンプレックスに入る
数ギャラリーが一緒になり、
被災地支援の寄付を募るために開催されます。


そもそも同ギャラリーは震災後すぐに寄付金を送付しましたが、
作家から「自分たちも何かしたい」との声が多かったことから、
「じゃあみんなで!」と、新たにこのオークションを企画したとか。

で、同オークションはどう展開されるのか……。
まず作品は、専用サイトに4/14~16まで展示されます。
すでに展示公開され、入札も始まっています!

そして入札には3通りの方法があります。
1.小山登美夫ギャラリーで直接
2.専用サイトから
3.ファックスで
すべての入札の締め切りは、4/16の7:00pm。

具体的な入札方法や参加作家、参加ギャラリー、
そのほか情報はぜ~んぶ下記サイトに詳細があります。
www.kiyosumicomplex.com

今のところ出品作は一部しかアップされていませんが、
準備でき次第お目見えするので、お目当ての作家作品があがっていなくても、
毎日チェックすることをおすすめします。

時には、言葉より激しく心に効くのが美術作品。
作家にとってもギャラリーにとっても、そして運良く落札した人にとっても
特別な想いのこもった作品になるのではないでしょうか。(ÄwÖ)

2011-04-04

あをぐみの“場所”

あをぐみはようやくこの3月から、
企画デザイン会社として本格的にスタートしました。

築70年超の古い物件の2階部分が
その“企画デザイン部門”のオフィスになっています。
今後もここを拠点に、グラフィックデザインを中心とした
さまざまなデザイン提案をしていきます。
(我々がどんな仕事をしているかは「これまでの仕事」をご参照ください)

じゃあ1階は?
ふふふ、そこはこれからあをぐみの“場所”として
広くオープンさせる予定になっています。

具体的には、
・“ピープルパワー”な商品に会えるショップとして
・いいアイデアが浮かぶカフェとして
・楽しく笑える“出会い系”バーとして
・「つくる」を楽しむワークショップスペースとして

アイデアはいっぱいあるので
どれだけ実現できるか、が鍵となるわけですが
愛される”場所”となるよう、
そしてできるかぎりのアイデアが実現できるように
日々邁進しております。(ÄwÖ)

あをぐみについては、こちら
MAPは、こちら

カウンターもできました。いえい。














2011-03-31

千住博ごっこ

1階の店舗「place by あを」のペンキを塗っています。
面積が広いだけにマスキングだけでも大変。















「滝っ」とか言いながら
天井からペンキをのばして千住博ごっこをしつつ、
ようやくここまで塗れました。完成はまだまだ。

途中、通りかかった人たちが「何ができるだ?」
(疑問文の語尾に「だ」をつけるのは松本地方の方言)
とか、「見ていい?」と言いながら興味を示してくれます。
うれしいなあ。

明日もがんばってペンキ、塗ります。(Ö)

2011-03-24

before → after

この空間が

内装工事でまずこう変わり、

ペンキを塗ってこうなりました。
パチパチパチ

2011-03-22

神戸から勇気をもらう

連日、あをぐみの内装工事が急ピッチで進んでいます。

ですが、地震の影響は思わぬところにも出ており、
「ガソリンが入れられないので現場に行けない」にはじまり
「被災地に資材をまわさなければ」
「流通が寸断されていて機材が届かない」などなど。

揚げ句の果てには
「メーカーが倉庫ごと流されて在庫がない」という
ショッキングな出来事にもぶち当たりました。

そのたびごとに今回の震災がいかに大規模なものか
思い知らされます。

実はこの東日本大震災が起こる少し前、
仕事で神戸を訪れる機会がありました。

1995年の阪神・淡路大震災の時、
学生だったわたしはボランティアとして、
灘区にある学校を拠点に
復興のお手伝いをしていました。

今回の出張の訪問先がその学校の近くだったので
足を伸ばしてみようとてくてく出かけてみたのです。

実に16年ぶりに訪れた学校と周辺を、
あまりの懐かしさに
大声をあげたくなる衝動をおさえつつ歩くわたくし。

地震の恐ろしさと日本人の力強さを同時に感じて
なんとも感慨深い気分になりました。
それから3日も経たないうちに
日本はまた大震災に襲われたのです。
あまりの偶然に言葉もありません。















でも今回神戸で出合った人たちの優しさ、
食べたいろいろなおいしいもの、
取材した人たちのたくましさを思うと、
この震災も、決して悲劇だけではないと思えるのです。(Ö)

2011-03-20

山に住んでます

あをぐみの社屋は、
築70年を超える古~い建物です。
第二次世界大戦中は
制服などを縫う軍需工場としても
使われていたと大家さんから聞きました。

そのあとは靴をつくる工場になったりと
いろいろな変遷を重ねて現在、
あをぐみに至る、というわけです。

全部で2階建てなのですが、
その2階部分は寮のような使われ方をしていたらしく
部屋にひとつひとつ名前がついています。
写真の部屋は「蓼科」ですが
ほかに「上高地」「白馬」「槍ヶ岳」と
長野県が誇る山々の名が。

素敵なのでこのまま残そうと思ったのですが
残念ながら内装工事中になくなったり、
振動で落ちて割れてしまい
今は「白馬」と「上高地」しか残っていません。
あ~、がっかり。
どこかにこの名札を売ってたら、
買い直そうと思ってます。(Ö)

2011-03-18

親方の仕事に思う(つぶやき)

デザインの仕事で登場する役割分担には、
大きくわけて2種類あると思います。
デザインする人とそれをディレクションする人。
グラフィックなら、グラフィックデザイナーと
アートディレクターといった具合でしょうか。

僕の場合、平面の仕事が多く、
全体の中でグラフィックやエディトリアルデザインに
特化した部分を担当することも多いので
肩書きを「グラフィックデザイナー」にしています。

クライアントや編集者と
何度も密な打ち合わせは重ねますが、
デザインそのものは、
自分ひとりでこつこつ完成させていきます。

性格的にもこのスタイルの方が、
向いているらしく、
ディレクションがメインの仕事になると、
自分でデザインしにくくなる気がして、
敬遠してきたところもありました。

それが、松本に越して
物件の改装工事を間近で見ていることで、
意識が少し変わってきました。
そのきっかけは、大工の親方にあります。

何人もの職人さんを束ねて、
急ピッチで工事を進めていく。
親方は判断も速く、決断力もあります。

当然、自分の手でも仕事をするし、
そのへんに転がっている木材や
工事前の壁をメモ帳代わりに
打ち合わせを進めるなど、
やることがダイナミック。

それを見ていたら、これまで自分が
「こつこつ」ではなく「ちまちま」した仕事しか
していないような気がして、
ちょっとはずかしくなりました。

今後のあをぐみに必要なのは、この親方に見習った
ダイナミックな「アートディレクション」なのではないか……
そんな気がする今日この頃です。(Ä)

2011-03-17

やっと仕事場が完成

あをぐみが長野県松本市に越してから
早いものでもう22日も経ちました。
おとといくらいにオフィス部分が完成し
ようやく本格的に仕事ができる環境が整ったので
まずはブログを更新、と。


2月24日。東京を離れる日の青空。
窓からのこの景色を見ることは
もうないのかと思うと結構さみしい。

自主的に箱に入り、運ばれるのを待っている猫。

こんなに山積みだった荷物も、
あっという間に何もない。猫もびっくり!
引っ越し業者さんの技術と体力に、
ヘタレな我々は、心から感服いたしました。


そしてこれがあをぐみの新拠点となる建物。
築70年以上建つ、モルタルづくりの”古民家”です。
床が傾いていたり、すきま風がバリバリ入ってきたり
補習にかなりの金額がかかるなどなど、
かなり難アリ物件ではありますが、
この外観が気に入って、「多少のことには耐える!」
とばかりに入居を決めました。

もともとタイ料理に使う食材などを
扱うストアだった物件なので、
今もその店名がガラス窓に貼ってある。
これからここを我々色に変えていくわけです。
がんばるぞ。

とはいえ平気でマイナス5度とか行くし雪は降るし、
結構めげそう……。












職人さんと一緒に我々もペンキを塗ったり。
こういう作業をしていると、
自分たちの拠点を自分たちでつくっている
という実感がもてて
なかなかいいものです。






























これからもこんなふうに、
「making of あをぐみ」を
このブログでお伝えしていきます。

東日本大震災の被害で予断を許さない状況で
松本でも昨日は夜中に2回、揺れがありました。
わたしたちは少しでも早く拠点を完成させ
フットワーク軽く動けるよう、努力します。(ÄwÖ)

2011-03-13

未曾有の大地震に直面して

東日本大地震から3日が経ち、
被害の甚大さがだんだん表面化してきました。
あをぐみのある長野県松本市は、
震度3~4程度の揺れでしたが、
甚大な被害を、今この瞬間にも受け続けている地域を思うと、
心が全然落ち着きません。

長野県の北部でも、大きな揺れで家屋などが倒壊した地域があります。
また、出張などでたまたま松本エリアに来られた方もいるかと思います。
もしお困りのことがありましたら、
内装工事中でまだ十分な設備はありませんが、
あをぐみの事務所をお使い下さい。

ガスや水道、電気は問題ありませんので、
ケータイなどの充電もしていただけます。
もちろんネットもつながっています。

何かのお役に立てればと思います。(ÄwÖ)