2012-05-31

月岡芳年 幕末・明治を生きた奇才浮世絵師(別冊太陽 日本のこころ 196)


あをぐみがエディトリアルデザインを担当した
『月岡芳年 幕末・明治を生きた奇才浮世絵師』
(別冊太陽 日本のこころ 196/平凡社刊)
が、つい先日発売になりました〜。



通常の「別冊太陽」よりも分厚いし、
観音開きページもたくさんあって、ホント見応え充分。

そんな今回の目玉はやはり、
初公開となる版下絵「看虚百覧怪」でしょう。

本来なら版下絵は、
彫師が彫るさいに消失するので、
後世まで残るのはかなりレアなケースなんだそう。
肉筆だからかもしれませんが、
下絵でも緊張感ある筆遣いがまざまざと感じられ、
思わずため息がもれますよ。

ほかにも肉筆画が紹介されていますが、
その「筆力」は半端ない。
構図もすごく面白いんだよなぁ……と、
とにかく圧倒されまくりです。
血みどろだけじゃない芳年の魅力が発見できるはず。

女性の可愛らしいしぐさも押さえつつ、
美人画でさえもかっこよくまとめるのも、芳年ならでは!
ぜひ手に取ってご覧ください。(Ä)