2012-05-20

宇宙人であること

天文学者とか宇宙科学者の文章を読んでいると
その視線の広さに感動することがよくあります。

つまり、こういう人たちって、
「自分が宇宙に住んでいる」という
自覚をもって日々を暮らしているんですよ。

陳腐すぎる言い回しのひとつに、
「宇宙の時間で見れば、自分の人生なんてちっぽけなものさ」
という一文があります。

でも、この言い回しを
常に宇宙と対峙している人が言うと
ちょっと趣が変わるんですよね。
何というか、“重み”がつく。

何でこんなことを急に言い出したのかというと、
明日の早朝から金環日食が観られるから、でございます。
ごくまれに、「自分が宇宙に暮らしているんだ」
ということを自覚する機会が訪れるとしたら、
明日はまさにそんな一日ではないでしょうか。

すごく昔、飛行機の中で月食に遭遇したことがありました
(日食だったかな? ……昔すぎて忘れた)。
あれはすごく感動的だったな~。
空の上・雲の上から見る月食。
それこそ宇宙人である自分を自覚した一瞬でした。
あれと似たような瞬間がもう一度味わえるのだと思うと、
静かな興奮がおしよせます。

松本では残念ながら“金環”ではなく部分日食になっちゃうみたいですが
(お隣の塩尻市あたりに行くと、金環が見られるらしい。
ううむ、微妙な境界線の上にいるわけですね)、
ともかく見たい。

観察用メガネも買ったもんね~。
明日は早起きしなくっちゃ。(Ö)