2014-11-10

赤瀬川原平さん(其の4)

訃報を知ったのは、10月27日の早朝、新聞で。

その日は東京出張でしたが、
翌日には千葉市美術館ではじまる
「赤瀬川原平の芸術原論」展へ出かけてから松本へ帰る予定でした。

出張直前のバタバタした時間にその記事を目にして、
何が起きたのか理解できず軽くパニックになりました。
「え? 展覧会の紹介記事じゃないんだよね……」と。

気持ちを整理しきれないまま、28日に千葉市美術館へ。


展覧会では“芸術家・赤瀬川原平”の多岐にわたる活動に圧倒されます。
くすっと笑えるような作品もあるから、笑ったり、ドキッと考えさせられたり
ふと気をぬくと泣きそうになったりと、なんだか情緒不安定気味のÄ。

展示の後半では“作家・赤瀬川原平(尾辻克彦)”の仕事紹介コーナーも。
つまりそこには著書も展示されているのです。

美術家でもないÄが手がけた本の装丁が
美術館の展示ケース内に飾られているのは、
これが最初で最後になるんじゃないかな……。
それを目にしたとき、込み上げてくるものをこらえるのがつらかった。

赤瀬川さんに実際にお会いしたのは、両手で数えられるくらい。
ほんのわずかな回数です。
でも、僕は、赤瀬川さんを一生忘れることはないでしょう。

赤瀬川さん、最後の最後までありがとうございました。(Ä)

2014-11-09

赤瀬川原平さん(其の3)

フリーのグラフィックデザイナーとしての活動のきっかけになった仕事のひとつに
『日本美術観光団』(朝日新聞社)があります。


装丁はかの南伸坊さん。
あをぐみÄは本文のレイアウトを担当しています。
憧れの人たちとお仕事できたのは、これまた刺激的な経験。

そして赤瀬川さんの装丁のお仕事で、
もうひとつ忘れられないものがあります。

それが尾辻克彦著、河出文庫の『父が消えた』と『肌ざわり』。



2冊ともÄがイラストを描いています……しかもCG。
グラフィックやエディトリアル中心の自分の仕事の中では、
CGはかなりレアな表現方法です。

できあがったカンプを携えて、打ち合わせのため赤瀬川邸の「ニラハウス」へ。
『肌ざわり』のイラストで表現された、
布でできたトマトのぶつぶつしたディテールの話で盛りあがったのですが、
そういうディテールに着目するのが、
実に赤瀬川さんらしいなとうれしくなりました。

赤瀬川さんは語り口がとっても優しいからか
打ち合わせにお邪魔したはずが、結局楽しくおしゃべり。
帰り際、新刊をお土産にいただいてしまうなど贅沢な時間となりました。

つづく(Ä)

2014-11-08

赤瀬川原平さん(其の2)

デザイン事務所を退社した後、ポカンと空いた時間を活かし、
『赤瀬川原平の日本美術観察隊』で取り上げられた作品を観に
美術館などに出かけたり、
日本美術応援団関連トークイベントなどへ足を運ぶうちに
赤瀬川さんとも、そして団長でもある美術史家の山下裕二先生とも
直接お話しするチャンスが生まれました。
(山下先生もまた、あをぐみÄにとって
「この人に出会わなければ絶対にいまのオレはいない」人のひとり)。

ちなみに先日のブログで紹介した
『赤瀬川原平の日本美術観察隊』には、
赤瀬川さんの面白観察はもちろんのこと
山下先生の専門的な作品解説もあるので、
面白がっているうちにしっかりとした知識も身につくのです。

この赤白2冊の「日本美術観察隊」を
赤瀬川さんは「赤白本」と呼んでとても気に入ってくださっていました。
これをきっかけにÄは、「赤白本の青柳さん」と
トリコロールのようなニックネームをいただくことになります。
これは本当にうれしかった。

そのうちお2人に
「時間があるなら本のデザインをしてよ」と声をかけていただいたことで、
デザイナーをやめるか続けるか迷っていたあをぐみÄは、
もう一度デザインの舞台に引き戻していただいたのでした。

つづく(Ä)

2014-11-07

赤瀬川原平さん(其の1)

「この人に出会わなければ絶対にいまのオレはいない」という人がいます。
あをぐみÄにとって赤瀬川原平さんは、まさにそういう人でした。

フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動を始める前、
Äは、勤めていたデザイン事務所で2年間にわたって
日本美術に関する赤瀬川さんの連載ページのレイアウトを担当していました。
この仕事がきっかけとなって、
それまでまったく興味がなかった日本美術にすっかりはまってしまったのです。

赤瀬川さんの文章はとってもわかりやすく、
ご自身が面白がって書いていることがよくわかる。
レイアウトしながらも同じ気持ちでわくわくしながら読み進められるから
Äとしても毎週原稿が届くのが楽しみでした。

文章に添えるための写真のトリミング指示も独特で、
「ここに注目するのか!!」といつも驚かされました。
このフォーカス感覚はすごく勉強になり、
自分の意識改革になったと思います。



後にこの連載の仕事が
『赤瀬川原平の日本美術観察隊』(講談社)というタイトルで、
全2冊の単行本として発売された後、
デザインという仕事に行き詰まりはじめたÄは、
ついに事務所を去ることにしました。

つづく(Ä)

2014-11-05

天明屋尚 「一筆入魂」展 と「韻 Ⅱ」展

以前このブログでも紹介したとおり、
「天明屋の天(=10)にちなんで、
10月に10種類の様々なことを一斉展開致します!」というふれこみで
絵師・天明屋尚さんの関連イベントが順次開催されています。

そのひとつが10月22日にはじまった、
ミヅマアートギャラリーでの新作個展。


続く10月31日からは、渋谷のパルコミュージアムで、
日本にある主な天明屋作品が観られる展覧会もスタート。
この展覧会の開催で、10種類すべての企画の幕が上がったことになります。

パルコミュージアムのミュージアムショップでは、
コラボグッズも販売中。購入するとBE@RBRICKの100%サイズがもらえます。


あ、もちろん、あをぐみがデザインした作品集
『Masterpiece』(青幻舎)も販売しておりますのでぜひチェックを。

川崎市岡本太郎美術館で開催されている
「TARO賞の作家 Ⅱ」展にも天明屋作品が出品中。

ミヅマで見られる新作インスタレーションとも補完関係にある作品なので、
ミヅマを見るならこちらもお見逃しなく!
(会期は2015年1月12日まで)

というわけで10月といわず11月以降も
天明屋さんの活動から目が離せない感じです。(Ä)

2014-11-02

やったね山雅!

全国ニュースにもなっている
松本山雅のJ1昇格。
昨日試合をずっと観てましたが(TVでだけど)
雨の中の試合、なかなか見ごたえがありました。


喫茶店の有志がはじめたクラブが
J1に昇り詰めるまでに至るとは
感慨深いものがありますね。


おめでとうございます!(ÄwÖ)

2014-10-27

早朝の一杯を

早朝、わざわざ珈琲を飲みに出かけるのが
最近のマイブーム(←もう死語?)。
といっても喫茶店とかカフェに行くわけではありません。

先日でかけたのはここ。


高ボッチ山頂の牧場近辺です。
まだ針葉樹が多いとはいえ、途中の道のりは
なかなかに紅葉が美しかったですよ。

そして珈琲を淹れるために湯を沸かしたりなど。


美味しい珈琲がゆったり泰然とした気分で味わえて、
気持ちや身体もほぐほぐとほぐれます。
いい一日のスタートになりました。

次はまた別の高原に行く予定です。(Ö)

2014-10-25

明日(10/25)のpba

今日は久々に1日中いい天気でしたね。
お散歩日和だったせいか、
たくさんの方に来ていただけて感謝です。

さて、あをぐみショールーム【place by awo】
明日(10/25)、オープン時間が遅くなります。
14時から開いておりますのでぜひ遊びにいらしてください。(Ö)

2014-10-17

K.テンペストがはじまります

10月29日からまつもと市民芸術館で
シェイクスピア作の「テンペスト」を全く新しい“串田版”に編み直した
「K.テンペスト」がはじまります。


あをぐみも宣伝美術を担当させていただいておりますが、
そのポスターやフライヤーを
街なかで見ていただいた方もいらっしゃるでしょうか?

先日は会場でお配りするパンフレットの撮影のためスタジオへ。


撮影用に不思議な丸い枠が使われていますが
これが何になるのかは、
パンフレットを見てのお楽しみ、ということで。

役者さんやスタッフの方が綴る公式ブログもあるので
ぜひのぞいてみてください。
読めば「K.テンペスト」がより楽しめること間違いありません。(ÄwÖ)

2014-10-15

天明屋尚作品集『Masterpiece』

あをぐみがデザインを担当した
現代美術家(絵師)・天明屋尚さんの作品集
『Masterpiece』(青幻舎)が本日発売になりました。
パチパチパチ


タイトルどおり“決定版”の名にふさわしい、
迫力の作品集に仕上がりました。
ぜひ書店などで手に取って
その迫力を実感していただきたいところです。

あをぐみが天明屋さんの著書をデザインするのは、これで3冊目。
4年前に担当した『BASSARA』(美術出版社)の時は
出版と同時に開催した同名の展覧会
「BASSARA展」(@スパイラルガーデン)もかなり〜の衝撃でした。

そのもっと以前の作品集
『TENMYOUYA HISASHI』(河出書房新社)については、
もう8年も経ったなんてちょっと感慨深い……。

以前このブログでも紹介した
先日まで行われていた松本市術館の「たぐ展☆ TAG-TEN」で、
初めて天明屋作品を見た方もいるかもしれませんね。

そうそう、今回の作品集の発売に際しては、
天明屋の天(てん)にちなんで、
10月中に10種類の様々なこと(展覧会とかいろいろ)が
一斉展開されております。
詳しくは、天明屋さんのサイトをご覧ください。

新旧の作品を一度に見られる機会はなかなかないですし、
展覧会同士で相互に補完しあう作品もあるので、
できれば全部のイベントを制覇することをおすすめします。(Ä)

2014-10-12

浅間温泉のお祭り

昨日の夜、「たいまつ祭り」と名づけられた
浅間温泉の豪快なお祭りを観てきました。

人の背丈よりも大きなたいまつに火をつけ、
浅間温泉街をぐるぐる引き回す、という
ワイルドで雄々しいこの行事。
浅間のメインストリートにある
いろいろな施設(旅館とかコンビニとか)の前に
たいまつ集団が1つ1つ立ち寄り、
祝詞を叫んで万歳などをしてました。




何だか元気が出ました。(Ö)

2014-10-09

遠い宇宙に

昨日の皆既月食はご覧になりましたか?



21時過ぎころにはかなりいい感じで欠けた月を見ることができ、
非日常的な夜空が拡がっていましたね。

こういうことがあると、
遠い宇宙とか、ちっぽけな自分とか、
死んでしまった人たちとか
普段感じないところにまで意識が飛んでいく気がします。

さてさて、今週末は3連休。
いろいろなイベントも企画されていますね。
松本城では恒例の「そば祭り」も開かれる予定。

台風が近づいているようなので
行楽日和となるかどうかは不安が残りますが
おいしい新蕎麦を食べに出かけてみるのもよいかと思います。(Ö)

2014-10-07

金銀キラキラ展

さてさて東京・広尾の山種美術館でも
なかなか興味深いテーマの展覧会が開かれています。

そのテーマとは「輝ける金と銀 ―琳派から加山又造まで―」

近現代の日本画家が用いていた金と銀の表現の足跡をたどるという
着眼点のおもしろい内容。
言われてみれば日本画って、
こんなふうに金や銀が多用されたものが多いですよね。



絵画作品自体もセレクトが素敵で引込まれるのですが、
なかでもかなり面白かったのが、
今回のために新たに制作された再現見本。

作品に用いられた金・銀にまつわるさまざまな技法を
若き研究者である並木秀俊さんが再現。
その見本をこんなふうにわかりやすく展示してあります。


あ〜、ちょっとピンボケですみません。

こういう試みによって、
テーマがより頭と心の中に入ってくるのですよ、
グイグイと。

展覧会自体は11/16までですが、
会期中に大幅な展示替えあり。
お目当ての作品がある方は、展示替えにご注意を。

あ、そうそう、今回の展覧会テーマに合わせてつくられた
オリジナルの和菓子もうまかった〜。

美術館内の「cafe 椿」でゆったり楽しめます。
和菓子ってホントに、食べる芸術品ですよね。(Ö)

2014-10-05

幅6mの超大作が!

現在、東京・六本木の国立新美術館で開催中の「チューリヒ美術館展」

まるで近代西洋美術史の教科書を見ているかのような
ビッグネーム&主要作品がずらりと並んでいて
とっても見ごたえのある内容です。

特に目玉となっているのは、日本人が大好きな印象派の中でも
人気ナンバーワンのモネの「睡蓮」。
しかもこの展覧会にお目見えしているのは、
幅6mに及ぶ、「超」のつく大きな作品です。


*写真はすべて主催者の許可を得て撮影しています。

これ、本当に圧巻のひと言。
近づいたり離れたり、いろいろな角度から見るたびごとに
発見があるのです。

あをぐみÖが個人的に大好きな作家、ルソーの人物画も。
お、よく見るとタバコをもっている。


絵画は、実物を見ると本当に色々な発見があってたのしいです。
会期は12月15日まで。(Ö)

2014-10-03

明日(4日)はお休みします

あをぐみからも近い四柱神社の例大祭が
今日まで盛大に行われていましたが
これが終わると本格的に秋→冬だなあという気がします。

山辺あたりはぶどうの収穫&ワイン仕込みの佳境でしょうか。
ワインにまつわるいろいろなイベントなどの情報も
ちらほら聞こえるようになっていますね。


あをぐみショールーム【place by awo】では
引き続き切手マルシェを開催中。
切手ファンも、かわいい紙もの好きの人も
みなさまにオススメしたいデザインの切手がまだまだ多数。
ぜひお越しくださいませ。

といいつつ
明日(4日・土曜日)はショールームを臨時でおやすみいたします。
急なご案内ですみません。
よろしくお願いいたします。(Ö)