2014-11-07

赤瀬川原平さん(其の1)

「この人に出会わなければ絶対にいまのオレはいない」という人がいます。
あをぐみÄにとって赤瀬川原平さんは、まさにそういう人でした。

フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動を始める前、
Äは、勤めていたデザイン事務所で2年間にわたって
日本美術に関する赤瀬川さんの連載ページのレイアウトを担当していました。
この仕事がきっかけとなって、
それまでまったく興味がなかった日本美術にすっかりはまってしまったのです。

赤瀬川さんの文章はとってもわかりやすく、
ご自身が面白がって書いていることがよくわかる。
レイアウトしながらも同じ気持ちでわくわくしながら読み進められるから
Äとしても毎週原稿が届くのが楽しみでした。

文章に添えるための写真のトリミング指示も独特で、
「ここに注目するのか!!」といつも驚かされました。
このフォーカス感覚はすごく勉強になり、
自分の意識改革になったと思います。



後にこの連載の仕事が
『赤瀬川原平の日本美術観察隊』(講談社)というタイトルで、
全2冊の単行本として発売された後、
デザインという仕事に行き詰まりはじめたÄは、
ついに事務所を去ることにしました。

つづく(Ä)