2012-10-30

舞台芸術の祭典、はじまる −1


ジャジャーン! はじまりました。
主に東京・豊島区を中心にした

舞台芸術の祭典、というサブタイトルのとおり、
演劇をはじめとするさまざまな舞台芸術が
世界中から集まっております。

先週末、その2つのプログラムを拝見してきました。

ひとつめはフランス発『たった一人の中庭』


演出家・映画監督など広い肩書きをもつ
ジャン・ミシェル・ブリュイエールと、
彼が率いる集団 LFKs によるプログラム。

廃校となった巣鴨の学校の校舎を丸々使い、
観客が校舎中を移動しながら見るという
なかなかにユニークな形式です。

一面真っ白な世界に変わっていたここは、もと体育館。


作品全体の舞台となっているのは、
不法滞在者やロマ族が暮らす移民キャンプ。
その実態を実験的ともいえるアーティスティックな視点で再構成していて
1つ1つのパフォーマンスが、
多分に社会批評的・暴露的な面を持ち合わせています。

見ているうち、演劇とパフォーミング・アーツの境目って
どこにあるんだろう、
そしてこれを見たわたしたちに何ができるんだろう、
と考え込んでしまいました。

翌日見た舞台については、またあした。(Ö)