インド話を続けてきたくせに、「でもカレーはありません」ではガッカリなので、
ボクなりにカレーレシピも考えてみました。
味のベースとなっているのは、インドの小さな村・カジュラホで食べたひと皿。
カジュラホには超セクシー遺跡があり、世界遺産にも指定されています
(詳しく知りたい人はここを見るといいかも)。
でも、少なくともボクが旅した10年以上前は、観光地化されておらず、
周りはさわやかな草原&漠とした遺跡が広がるばかり。
遺跡を堪能しすぎて腹が減ったボクは、
「仕方ない、街まで戻ろう」とトボトボ歩いておりました。
すると、背後からドドドと地を揺るがすバイク音が。
振り返ると、 乗っていたやせっぽっちの男が「カレー食べる?」と聞いてくる。
どう見ても手ぶらなので「まさかポケットからカレー……?」と躊躇していると、
とにかく後ろに乗れというのです。
そうして1~2分走ると、
粗末な小屋でカレーを煮込むおばあさんの姿が見えてきました。
そう、それは彼の家で、ばあさんは彼の母親。
家はレストランでも何でもないけれど、
旅人を見つけてはバイクで捕えに行き、カレーを売って利益を得ているようです。
でもそのカレーが超うまかったんですねえ、意外に。
スパイシーだけど辛みは控えめ。肉類は入っていないけれど、
とっても深遠で複雑な味のスープだったのです。
そこでボクは、味覚の記憶をたぐり寄せながら、
日本人好みの方向に調整しつつも、各種スパイスをじっくり炒めて深みをつけた、
そんなに辛くないカレーをつくってみました。
付け合わせは、全粒粉でパリパリに仕上げたチャパティ。
このセットを【Bookish Pub】の定番メニューにしていこうと思います。
おまけとして、ピクルスと小さなおやつもついてますよ。
写真のおやつは先日紹介した焼き菓子「インドメイト」ですが、
その日の状況で内容が変わるので、お楽しみに~。(R)