2015-12-24

年の瀬です

気づけばもう12月24日。
先日、パン職人に転身して早くも5年近くになろうとしている大切な友人からシュトーレンが届いて、ますます年末を色濃く感じました。クリスマスまで(明日だ!)に終わるよう、時間をかけて一切れ一切れ味わっております。


サイトトップにもご案内を出しておりますが、あをぐみショールーム【place by awo】は、12/31(木)~1/10(日)の間、お正月休みをいただいております。ということは年内のオープンは今週末が最後。あ~、早いものですね。

みなさまもよい年末年始をお迎えしますよう。(ÄwÖ)

2015-12-17

うつわの魅力

ここのところ、ガラス作家さん・陶芸作家さんの工房を訪ねる機会が多く、その創作の現場を目撃する楽しさ、専用道具類の珍しさにワクワクしっぱなしの日々。


冬の厳しい長野県は、放っておくと陶芸用の土なんかもガチガチに凍ってしまうので、室内に土を入れて暖かくしたりと、いろいろ苦労もあるのだそう。

創作の楽しさや厳しさ、研究の成果といった話を伺うと、器を使う側としても背筋がのび、大事にしようという気持ちがますます高まります。

さて、今日はどの器で何を食べようかしら?(Ö)

2015-11-27

静嘉堂文庫美術館がリニューアル!

松本では、チラホラですが雪らしきものが舞いましたね。
わかっていたけれど、もう冬が来たのです。あー。

さてさてがらりと話は変わって、日本画ファンにうれしいニュースです。

東京・世田谷の閑静な丘の上にたたずむ静嘉堂文庫美術館
日本画や茶道具、仏教美術の名品を有する美術館としても有名な同館は、これまで約1年半ほどの間閉館していましたが、去る10月末にリニューアルオープン!
それを記念する展覧会の第一弾として、現在「金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-」展が始まっております。

会の見どころは2点。国宝である俵屋宗達の「源氏物語関屋・澪標図屏風」と、重文である尾形光琳の「住之江蒔絵硯箱」です。どちらも長い修理を終えての展示で、修復ポイントもよくわかるよう解説されているのでなかなかおもしろい。

国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」(部分)。江戸時代・17世紀
*写真は主催者の許可を得て撮影しています

抱一のこの屏風もお目見え。
コンディションが目を見張るほど良くてびっくりしました。

酒井抱一「波図屏風」(一部)6曲1双 江戸時代1815年頃

ほかにもいろいろな作品が目と心をたのしませてくれます。


最寄り駅が二子玉川だし、そこからバスに乗らなくちゃいけないし……で、なかなかアクセスしづらいところにある静嘉堂文庫美術館ですが、そこまで足を伸ばす価値、おおありです。

会期は12月23日まで。(Ö)

2015-11-18

村上隆の五百羅漢図展@森美術館

東京・六本木の森美術館では現在「村上隆の五百羅漢図展」が開催中。

これがねえ、すごいんですよ。
何がすごいって、サイズと迫力と、作品群からみなぎるむき出しの闘争心。
会場全体に怪気炎が渦巻いているのが見えるくらいの感じ……。
とある芸術雑誌のいち企画から生まれたとは思えないくらい、壮大かつ熱気みなぎる作品の嵐でございます。

手がけはじめてから10年近い年月が経つのに、いまだ未完成だという彫刻作品。

《宇宙の産声》(部分/2005年-)。Courtesy Gagosian Gallery, New York ©2005-2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
*写真はすべて主催者の許可を得て撮影しています(が、期間中は誰でも撮影することができます)。

200人を超えるスタッフとともに取り組んだ全長100m(!)の五百羅漢図が今回のメイン作品でございます。
こうしたビッグサイズ作品も、近づいてみると描き込みがとても細密。

《五百羅漢図》(部分/2012年)。個人蔵。The 500 Arhats (detail) 2012 Acrylic on canvas mounted on board 302x10,000cm Private collection ©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

文字通り血のにじむような作業と苦悩の結果であることがわかり、見ているこちらも脳の温度があがりました。

世界の村上ということで、展覧会前の記者会見にはたくさんの報道陣が詰めかけ、森美術館館長の南條さんも「かつてない人数」と苦笑い。

その記者会見上で今回の挑戦について語った村上さんの言葉も、皮肉と熱を帯びた印象的なものでした。
今回の五百羅漢図は、美術史家の辻惟雄先生からの売り言葉を得ての“買い言葉”的存在だということがわかり、売られた喧嘩を100万倍で返すその姿勢と気迫に、改めて世界で戦う美術家の気概を見た気がします。

会期は来年3月6日まで。(Ö)

2015-11-08

どこが違うでしょう?

さて問題です。
こちらの画像をよ~く見てください。


そして次はこの画像。先ほどと違うところがいくつかあるのですが、わかりますか?


実はこの2つの画像は、東京・新橋の「クリエーションギャラリーG8」で開催中の、ポール・コックス展「ローラースケープ」の展示風景です。

コックスさんは舞台美術なども手がける作家なのですが、
展示されているこれらの絵には舞台の大道具のように車輪がついていて、観覧者が自由に動かせる。
そこで、あをぐみÖが勝手に動かして before → after 写真を撮ってみたわけです。

ついでにもう一問。
この画像と


この画像の違いはどこでしょう? enjoy!


展覧会は11月19日まで。(Ö)


2015-11-05

リアルを生きてる?

フランス・ブルターニュ半島にある小さな村ポン=タヴァン。
かつて多くの芸術家を魅了した、古き良き伝統の残る村です。

そんな村にフォーカスした展覧会が、東京・汐留で開催中。
「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」@パナソニック 汐留ミュージアムです。


*写真はすべて主催者の許可を得て撮影しています

全体的に、どことなく不思議で神秘的な雰囲気の漂う作品が多い……。
それはこの村が「総合主義」という新しい芸術主義の発祥の地であることにも関係があるのでした。

総合主義というのは、リアルな世界と想像の世界をひとつの同じキャンバス上に共存させてしまうスタイル。
現実の景色を描いているのにどこか心象風景のようでもあるし、非現実的にも見えるような……そうしたモワモワした感覚を抱かされるのは、そんなところに理由があるようです。


考えてみれば、目の前のリアルな景色が人によって違う風に見える……なんて現象はよくあること。人は、リアルワールドを生きているようで、実は自分だけの世界に生きる存在なのかも。オレの世界はオレだけのもの。

展覧会は12月20日まで開催中。(Ö)

2015-10-29

はじまります!「まつもと演劇祭」

いよいよ本日(10月30日)から11月1日までの三日間、20回目の「まつもと演劇祭」がスタートします!
今からパスポートを握りしめて楽しみにされている方も多いのでは。

素晴らしいパフォーマンスが披露できるように、
出演者の皆さん、スタッフの皆さん、最後の追い込みで大忙しでしょうね。
あをぐみも楽しみにしております。


松本市内で、この顔とロゴが気になっていた方は、まずはピカデリーホールまで足を運んでみてください! 各公演の情報が得られると思いますよ。(ÄwÖ)

2015-10-22

古本、人気です

最近あをぐみの書棚を整理したこともあり、
先週からショールーム【place by awo】の店頭で古本を大放出しています。


アート好き・デザイン好きの方に刺さるセレクトが多いようで、
先日もアート関係者・デザイナーの卵といった人が訪れては
大量買いしてくださって感謝感謝。

たとえば伝説のローマ字書き雑誌「zyappu」とか。


1994年に創刊され99年まで発行されていたファッション雑誌で、
編集長は写真家でもあった伊島薫さんでしたねえ。なつかしい。
先ほどぺらぺらとめくっていたら楽しくなって、売るのがもったいなくなったほど(笑)。

雑誌以外にも読み物、研究本などいろいろあります。
思い立って足したりもしているので、日々少しずつ更新中。
掘り出し物を探しにいらしてください。

ちなみに今週の日曜(25日)は14時で閉店しますのでよろしくお願いします。(Ö)

2015-10-18

今度は前橋

風に吹かれて各地をさまようあをぐみÖ。
先日の京都に続き、今回は群馬県・前橋へ。

目的はこれです。


前橋の新しいアートセンター的存在の「アーツ前橋」。ここで今開かれているのが建築と美術から「住む」ことを考える企画展「ここに棲む」です。

展覧会は撮影可だったのでいろいろ撮ってみました。地域とコミットした建築的取り組みなどの紹介も。


丸太が積みあがったこの展示、地場産業と福祉を掛け合わせたすごい画期的なアイデアで、その鮮やかさに頭の中が熱くなるのを感じました。

また、展示の一番最初にあったこの巨大オブジェクトにもワクワクしたなあ。巨大すぎて見切れてますが……。


「わたくしだったらどの部分に住もうかしら」と考えると楽しくて、しばし童心にかえって口を開けながら眺めてしまいました。

あをぐみが松本に移って4年が過ぎましたが、地方に住むことの唯一無二性をもっと真剣に考えていかなきゃなあと、この展覧会を機に決意を新たにしました。(Ö)

2015-10-14

TAKUYA TYCONIST ULTIMATE LIVE

京都へ出張していたあをぐみÖと時を同じくして、あをぐみÄは別の出張で東京に行ってました。
10月8日に北沢タウンホールで開催された、タイコニスト TAKUYA のライブでございます。

TAKUYA はあをぐみがアートワークを担当する新進気鋭の和太鼓奏者。この日はCDレコーディング・メンバーが集結した特別なライブを行いました。

TAKUYA のライブは過去何度か拝見していますが、ピアノや尺八、ギターなどなどライブごとに相手楽器の組み合わせがさまざまでした。主にトリオ編成が多くて、バンド編成でのライブは今回が初めて。どんな演奏になるのかなあと楽しみに下北に向かいました。

ライブでは TAKUYA 渾身の一打一打に加え、支えあうバンド・サウンド……その迫力に圧倒されまくり。楽器としては“和太鼓”だけどジャンルとしては”プログレ”なんだな〜と実感しました。とにかくかっこよかった!


(なんとライブは録音・撮影OK!)

セッションする楽器によって、和太鼓の可能性がグンと広がることがよ〜くわかったので、今後の展開が楽しみで仕方ありません。
あをぐみもデザインで TAKUYA を盛り上げていく所存です。(Ä)

2015-10-13

楽しきワークショップ

先日11日の日曜日、まつもと演劇祭関連ワークショップが松本市内(長野市と名古屋市でも同時開催)のあちこちで行われました。
主には演劇の内容だったのですが、あをぐみショールームでは「演劇祭エンブレム入りトートバッグをデコる」というワークショップを行いました。


多くの人にご参加いただき、この場を借りてお礼申しあげます。来てくださった方、どうもありがとうございました!!

エンブレムをこんな風に半分だけ入れた方も。


他にもエンブレムパーツをバラバラにして配置してプリントした方もいました。みなさん、アイデアが斬新!

さらに、布に描けるペンやビジュー、スパンコールなどのパーツで思い思いにデコっていただきました。楽しかった~。
ひとりひとり全く違うバッグができあがりましたよ。

たまにはこういうワークショップも楽しいですね。また機会があれば企画してみようかなあなんて味をしめてみました。(ÄwÖ)

2015-10-11

この現代琳派もすごい

前回紹介した国立博物館はもちろんですが、
京都の琳派関連企画としてあをぐみÖがぜひ見たかったのが、京都府立植物園の『パンテオン-神々の饗宴-』。

美術家のヤノベケンジさんと、きゃりーぱみゅぱみゅの演出でも知られる増田セバスチャンさん、そして照明アーティストの高橋髙橋匡太さんのコラボレーション作品です。

特に夜間のライトアップの時に見ると心がビリビリと揺さぶられること間違いなし。


あ、でもこの感動的な夜間の開園……実は今日で終わっちゃいます。
たまたま今日このブログを京都で見ているというラッキーなあなた(いるかな?)ぜひお見逃しなきよう。って、そんな人はほとんどいると思えないので、YouTubeでその様子をご覧ください。(Ö)

2015-10-10

琳派400年

琳派(りんぱ)……日本画が好きな人ではなくても、どこかでこの言葉に触れた方は多いのではないでしょうか? 俵屋宗達という画家から続くこの”派”についてはググっていただくとして、今年は琳派が誕生してから400年という節目の年なのです。

というわけで京都では琳派にまつわる大小さまざまな展覧会があちこちで開催中。
特に目玉は今日から京都国立博物館ではじまった『琳派 京(みやこ)を彩る』でございます。


『風神雷神図屏風』など、教科書でも見たことがあるであろう歴史的絵画もずらり。会期が秋の紅葉シーズンと重なることもあり、混雑必至の展覧会でございます。

今日からのオープンに先んじて内覧会があったのですが、すでにかなりの人が訪れていました。あの雑誌やこのTV局など取材陣もたくさん。

あら、こんな人も来ている……。ずいぶん熱心に1枚の絵をご覧になってますね。


え、「これは俺の絵」? あ~、ホントだ。


国立博物館の新しいキャラクター「トラりん」だそうです。
画中と同じポーズをしてくれたうえ、ご丁寧にあをぐみÖに名刺もくださいましたよ。いや、マジで。ほら。


立派な本名をおもちで……。

トラも訪れる琳派展。みなさまも秋の京都旅行と合わせてご覧になってはいかがでしょうか?(Ö)

2015-10-02

「まつもと演劇祭」はじまる 3

2回にわたりデザイン印刷ネタを披露してきましたが、
今回は肝心のまつもと演劇祭に話しを戻しましょう。

この演劇祭、前売りパスポートなら何と2000円で、全公演のお芝居見放題です。
何とリーズナブル! 演劇は敷居が高いと思っていた人も、この価格なら気軽に足を運びやすいのではないでしょうか。


というわけで10月30日〜11月1日は、市内5個所で開催される「まつもと演劇祭」へお出かけくださいませ。

ちなみに10月11日の「まちなか!ワークショップ」には、あをぐみも参加します。
詳しくはまた追って。(ÄwÖ)

2015-10-01

「まつもと演劇祭」はじまる 2


前回はトラのことで煮え切らないブログとなりましたが、今回は代わりに印刷のことをお話しします。ちょっとマニアックな内容になりますが、印刷好きの方はぜひ読んでみてください。

チラシとポスターは市内にある藤原印刷にお願いしました。
お気づきの方も多いかと思いますが、特にチラシの表側はかなりイレギュラーな印刷をしていただいてます。



通常、フルカラー印刷は4色のインクで刷られます。ところが今回はシルバーと蛍光ピンクという特色インクも使用しているので、そのまま印刷すると通常の4色+特色2色ということで、6色印刷になってしまいます。

それはそれでアリなのですが、今回のチラシでは実験的に、通常の4色のうち「マゼンダ」のインクを使わず、それを蛍光ピンクに置き換えた5色印刷で仕上げてあるのです。

たった1色の差ですが、使用できる印刷機などコストにも大きく影響するのであなどれない……。というわけで1色減らすことでコストも抑えられたうえ、仕上がりが独特の雰囲気になって一石二鳥!

だいぶ専門的な話になってしまいましたが、より詳しいことを知りたい方はぜひあをぐみに声をかけてください。(ÄwÖ)

2015-09-30

「まつもと演劇祭」はじまる 1

今年で20回目を迎える「まつもと演劇祭」が、いよいよ来月末に迫り、ポスターやチラシが街中で見られるようになってきました。
10月11日には関連イベントの「まちなか!ワークショップ」も開催され、町をあげての盛りあがりを見せそうです。

そして、光栄にもこの20回目のポスターとチラシ、パスポートをあをぐみがデザインさせていただきました。


シルバーに光るトラ!! どうだ!!!
……しかしなぜにトラ? と首をかしげる方も多いかもしれません。
ものすご〜くネタ晴らししたい気分ですが、僕らの口から説明してしまうとつまらなくなるので、ここはぐっと我慢。
当日、ぜひ会場でスタッフの方にその疑問をぶつけてみてください。(ÄwÖ)

2015-09-28

TCアルプのサイト

松本市内のいろいろなところで行われた舞台「スカパン」が終わり、シルバーウィークも完全終了したところで松本は本格的に秋。
とはいえ今日は天気が良くて温かく、気持ちのいい日でございます。



スカパンといえば、松本のシアターカンパニー「TCアルプ」も出演し、大活躍でした。
ご存知の方も多いかと思いますが、そのTCアルプのホームページが最近になって新設されました。これですこれ。


まだ発展途上ゆえ、今後に期待していただきたいのですが、ベースのイラストはすべて串田和美さん直筆。細かいので見れば見るほど発見があり、楽しゅうございますよ。

あ、手前みそですがこのサイト、あをぐみがデザインしています。
ぜひご高覧くださいまし。(ÄwÖ)

2015-09-24

キノコ・キノコ

みなさま、シルバーウィーク(この名称もやっとなじんできましたね)はいかがお過ごしでしたか?
我々あをぐみは毎年恒例のキノコ狩りへ。

今年はまあまあの成果。いろいろな種類のキノコが採れました。
(とはいえ採ったうちの2/3は食べられない種類だったので泣く泣く捨てましたが)。


めずらしいタイプとしてはこんなのも。


最初見た時は何かの卵かと思いましたわ。でも触るとプヨンプヨン。
オニフスベというキノコかと思ったのですが、よくよく調べてみたら違うらしいので、食べるのはやめて飾ることにしました。

キノコたちは夜、おいしくいただきました。

2015-09-18

沈黙=死

国会議事堂のまわりを中心に、声をあげる人たちが集まっています。

1987年、エイズに対する政府の無関心に怒り
「SILENCE=DEATH」を掲げて立ち上がった人たちがいました。
キース・ヘリングのポスターでも有名になったこの動き。
エイズに限らず、声を上げなければ何も変わらない。


議事堂の前で、町のあちらこちらで、
声をからして日本を変えようとしている人たちに敬意を込めて。(ÄwÖ)

2015-09-09

架空の本をデザイン?

松本市内にある会社、藤原印刷からおもしろいお誘い企画があったのでご紹介します。

それは、藤原印刷社内でのデザイン・コンペ。
社内コンペなので当然あをぐみは審査対象外ですが、「いい機会なので参加してみませんか」というご提案を受けたわけです。Kくん、声をかけてくれてありがとう!

テーマは「A5サイズの並製本の表紙デザイン」。
用紙と使用インク(4色)が指定されていて、タイトルやデザインは「ご自由に」とのことでした。しかも使用インクは蛍光やイエローパールなど、なかなか特殊な組み合わせ。これはおもしろそう……ぜひ首を突っ込みたい、と、一も二もなくお受けしました。

普段なら書籍の内容をふまえてデザインをし、その表現に一番適切な印刷条件を選びますが、今回は印刷条件が先にあって完成までのルートが逆という特殊事情……。
本の内容は自由とのことなので、安部公房の『砂の女』を選びました。
蛍光インクを活かしてあえてポップな印象でまとめた方が、まだ読んだことのない若者には受け入れやすいかなぁなどと妄想しつつデザイン。

そしてできあがったのがこれです。



砂というのは「直径2から1/16ミリ」と定義されていることを知ったので、白いドットもその範囲内のサイズに。
袖に向かってどんどん白くなることで、くるまれる本そのものが白い砂の塊のように感じられることを意識しています。


刷り見本はあをぐみショールーム【place by awo】に置いてあるので、印刷に興味のある方は実際に手に取ってみてください。(Ä)

2015-09-08

久々の読書日記:半島を出よ(上下)

安全保障条約についても、マイナンバー制度についても、政治の無責任体質についても、そしてそして小説家の覚悟についても……本当にいろいろなことを考えさせられる本。


この時期に読み直すとひじょ~に示唆的です。みなさまもぜひご一読を。(Ö)

2015-09-03

時代を散歩

土偶のビーナスちゃんで有名な長野県茅野市を散歩。

小学校も縄文。


あ、江戸っぽさも残っている。
かっこいい土蔵……家紋(?)がものすごくモダンだ。


名作コテ絵!


稲作……ってことは弥生時代?


時代を行き来したひとときでした。(Ö)