松本では、チラホラですが雪らしきものが舞いましたね。
わかっていたけれど、もう冬が来たのです。あー。
さてさてがらりと話は変わって、日本画ファンにうれしいニュースです。
東京・世田谷の閑静な丘の上にたたずむ静嘉堂文庫美術館。
日本画や茶道具、仏教美術の名品を有する美術館としても有名な同館は、これまで約1年半ほどの間閉館していましたが、去る10月末にリニューアルオープン!
それを記念する展覧会の第一弾として、現在「金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-」展が始まっております。
会の見どころは2点。国宝である俵屋宗達の「源氏物語関屋・澪標図屏風」と、重文である尾形光琳の「住之江蒔絵硯箱」です。どちらも長い修理を終えての展示で、修復ポイントもよくわかるよう解説されているのでなかなかおもしろい。
国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」(部分)。江戸時代・17世紀
*写真は主催者の許可を得て撮影しています
抱一のこの屏風もお目見え。
コンディションが目を見張るほど良くてびっくりしました。
酒井抱一「波図屏風」(一部)6曲1双 江戸時代1815年頃
ほかにもいろいろな作品が目と心をたのしませてくれます。
最寄り駅が二子玉川だし、そこからバスに乗らなくちゃいけないし……で、なかなかアクセスしづらいところにある静嘉堂文庫美術館ですが、そこまで足を伸ばす価値、おおありです。
会期は12月23日まで。(Ö)