2014-07-12

か〜なりくわしいうちわの説明1

先日もブログにアップした信州・まつもと大歌舞伎の『三人吉三』にちなんだ
スタンプラリーのうちわ。
表面のデザイン(のひとつ)とともに
この裏面もあをぐみがデザインを担当しました。

現在、あをぐみショールーム【place by awo】でも配布していますが
デザインについて聞かれることがとても多いので
こちらでもより詳しい説明をしておこうと思います。

先日のブログでも紹介したように、
うちわの裏面はスタンプラリーの台紙になっています。
市内にある6施設(博物館、時計博物館、蔵シック館、
はかり資料館、美術館、市民芸術館)をまわって、
地図の上にスタンプをおしていくと、
あなただけの“城下町まつもと”ができあがるという仕掛け。

このデザインに至るまでの第一歩として、
まず取りかかったのが情報の整理でした。

デザイン上必要な要素を挙げると、
・スタンプをおすスペース 
・スタンプ設置施設の案内(地図)
・スタンプラリーを楽しんでいただけるようなタイトルとテーマ設定
・内容説明や協賛会社のクレジットなどなど

う〜ん、
あの小さなうちわの面に上記を全部キレイにいれるのは結構難しそう……。

しかもせっかくスタンプをおすんだから、おす満足感を得てもらいたい。
というのも自分が子どもだった頃を思い出すと、
スタンプを集める事もさることながら、おす行為そのものも楽しかったなと。
じゃあどうする?……スタンプを大きくする?
でもそうするとほかの必要事項に割くスペースが小さくなっちゃうなあ……。

しかも丸いうちわに対して、スタンプ用などの四角い枠をレイアウトすると、
デッドスペースがたくさんできちゃうねえ……などと、
あをぐみ2人で散々アイデアを話し合った結果、
ある結論に達しました。

「うちわ全面を地図にすればいいんじゃん」

つまり、全面に街の地図をレイアウトして、
街を構成するモチーフ(人とか建物とか)をスタンプにすれば、
説明的になりすぎない、楽しいデザインになるではないの。
しかも地図の上なら自由にスタンプがおせるから、
おす人によって違った「まつもとの街」をつくることができる、と。


というわけで、いわば洛中洛外図のような
俯瞰の街図をつくるというアイデアが生まれました。

明日はスタンプについて詳しいご説明をしたいと思います。(ÄwÖ)