2012-08-04

Öの読書日記 10


とうとう本日開催です、松本ぼんぼん。

松本ぼんぼんも他の地方のお祭りの例にもれず、
やはり「みんなで踊ること」がメインイベント。
たくさんの連が出て、
そりゃあもうにぎやかなものだそう
(去年見られなかったので、
だいぶ昔の記憶しかない。。。曖昧)。

さて、そうやってみんなが楽しく踊る盆踊りに、
“裏歴史”があることをご存知でしょうか。
……大きな声では言えませんが、
「乱交パーティ」としての側面です。

そんなことを民族学的に言及したのがこの本。



その名もズバリ『盆踊り 乱交の民族学』です。
著者の下川 耿史さんは、風俗史家。
この本でもだいぶ丹念に調べた研究結果を披露しています。

そういえば民族学者の宮本常一も、
盆踊りにともなう夜這いの風習について言及しているし、
この本によれば、田山花袋とか森鴎外も、
作品の中で盆踊りの裏側を描写しています。

約40年前からはじまった松本ぼんぼんは、
歴史が浅いので
そういう「裏歴史」はもっていませんが、
今でもその名残が観られる盆踊りは
全国各地に見られるそうです。

民族史ってホントおもしろ~いですよね。(Ö)