2011-04-30

ようやく五百羅漢図公開

江戸東京博物館で、予定通りならば既に公開されていたはずの「五百羅漢図展」。
地震の影響で開催延期になっていましたが、ようやく昨日から始まっています。

五百羅漢図というのは、東京・芝の増上寺に収蔵されている、
全100幅のスペクタクルなシリーズ掛け軸。描いたのは狩野一信。
河鍋暁斎とかと同世代に生きた、幕末の絵師です。

ようやく公開が実現したこの展覧会のオープニングに、早速行ってきました。
待ち望んでいただけに、「もう会場を閉めますよ」というアナウンスが流れるまで、
じっくりみっちり、なめるように見てきました。


羅漢に限らず、描かれた一人一人のしぐさや表情、着物の柄、目つき、
全部に力が入っていて手抜かりがない。
鼻かんでる人とか、どこか外れている人物が描かれたりしてるのも
おもしろいので、ディテールまでまじまじ見るのが正解
(だから時間を多めにとることをおすすめします)。

会期は7月3日まで。


監修者の山下裕二先生によるスピーチの様子。
安政の大地震を体験した一信の作品が、
この時期に公開されることの偶然と巡り合わせについて、
示唆深いお話をしてくださいました。(ÄwÖ)