武井武雄ファンのみなさま、そして前号が手に入れられていなかった方にも朗報です。
あをぐみがエディトリアルデザインを担当した『新版 武井武雄の本 幻想世界のマルチアーティスト』(別冊太陽 日本のこころ 317/平凡社刊)が、内容も装いも新たな“新版”として発売中です。
“新版じゃないほう”をブログで紹介した時から、もう10年も経っている! ……光陰の速さに衝撃を受けました。
過去に担当した別冊太陽をリニューアルするのは、実に初めての経験でした。
自分でも、“新版じゃないほう”のデザインを気に入っていたこともあり、どこまで手を加えるかはなかなか悩ましい判断でもありました。
できるだけ活かしながら、細かなところをアップデートしておりますので、見比べていただけるとうれしいです。
それにしても、武井武雄作品にはいつ見ても新たな発見がある! と感服しています。
デザインを進めるなかで、推しの作品がさらに増えたり、前回気づかなかった魅力にも出合えました。
そうそう、“新版じゃないほう”の出版は生誕120周年を記念してのことだったので、そこから10年経ったということは、武井武雄が生誕130周年を迎えた、ということでもあるわけです。
というわけで現在、東京の目黒区美術館で「生誕130年 武井武雄展」が開催中。
別冊太陽で紹介されている作品も多数展示されているので、本と合わせてお楽しみいただけます。
僕もひと足先に見てきましたが、これだけの数の作品を一度に観られることはなかなかないので大満足。岡谷市のイルフ童画館を訪れたことがある人でも大満足できるのではないかと、確信しています。(ä)
会期は8/25まで。