2022-09-04

別冊太陽 絵本で学ぶSDGs

あをぐみがエディトリアルデザインを担当した『絵本で学ぶSDGs』(別冊太陽 日本のこころ 301/平凡社刊)が発売中です。



『五味太郎 みちはつづくよ……どこまでゆくの?』『科学絵本の世界100 学びをもっと楽しくする』と、絵本に関する特集を続けて担当し、あらためて絵本の魅力やパワーを思い知りました。そんなこともあり、コロナにふりまわされる世界になって以降、絵本ばかり読んでる気がします。


表紙や本文のイラストは小山友子さん。描かれた子たちといっしょに、ときに楽しく、ときには真剣に、SDGsを学んでいける一冊です。

SDGsは“ゴール”が17もあるうえ、そのゴール自体もいろんな条件でからみあっています。僕自身もデザインしながら「自分たちはなんて複雑な世界に生きてるんだ」と実感したかと思えば、「問題の本質や解決するための答えは、ホントは単純だったりするのかも」と逡巡したり。

項目が多くてわかりにくい側面もあるSDGsですが、同書はその理解にとても役立つガイドブックとしても使ってもらえる一冊になりました。


ところで、絵本の選書に携わった方々の多くは「絵本専門士」とのこと。この本をデザインしたことではじめて絵本専門士という職業を知りました。


絵本と聞くと、子どもたちのためのものと思い込みがちですが、世界をつくってる大半が大人たちですから、そう考えると、むしろ大人たちが読むべき絵本がたくさん紹介されていると言えるかもしれません。


さいごに個人的なことをひとつ。公共図書館の取り組み例としてコラムで取り上げられている塩尻市立図書館は、あをぐみもたびたび利用する、とても素敵な図書館です。自分がデザインする本で身近な場所が取り上げられるという、ふだんと違ったうれしさもありました。(ä)