2019-02-22

別冊太陽 フリーア美術館 アメリカが出会った日本美術の至宝

あをぐみがエディトリアルデザインを担当した『別冊太陽 フリーア美術館 アメリカが出会った日本美術の至宝』(別冊太陽 日本のこころ 269/平凡社刊)が発売中です。


絵画を迫力の大きさで見られる「片観音」に加え、さらにどーんと大きく開く「両観音開き」もあるなどつくりも豪華。見応えのある一冊に仕上がりました。

ところでフリーア美術館というのは、アメリカの首都ワシントンD.C.にある美術館。アジア美術のコレクションがすごく充実していて、日本美術も、国宝級ともいわれる名品がずらりと所蔵されています。しかもその全てが門外不出のため、日本でそのコレクションを観ることは、まずできない……。というわけで疑似的ではあるけれど、数々の作品を堪能できる今回の別冊太陽は、貴重な一冊ということになります。

おもしろいのは、たった1館のコレクションを紹介しているだけなのに、この一冊で日本美術の大きな枠組みや流れ、人気作家などがだいたいつかめるところ。何しろおよそ2000点もの日本美術作品があることに加え、時代やジャンル(絵画、屏風、陶磁器など)を含め網羅的に集められていることにも理由がありそうです。日本美術に興味をもちはじめた人への入門書としてもおすすめ。

フェノロサや原三渓とも交流があった実業家・フーリアによる日本美術コレクションをまとめた充実の一冊。俵屋宗達から北斎などなどオールスターズ総出演といった豪華さも魅力です。一家に一冊!(ä)