2015-06-27

美女、動物……そして妖怪も

本日から三菱一号館美術館ではじまった「画鬼・暁斎― KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」展。会場となっている美術館を手がけた建築家ジョサイア・コンドルは何と、当時抜群の人気絵師だった河鍋暁斎の、お弟子さんだったんですね〜。

会場ではさまざまなジャンルにわたる暁斎の絵と、彼に教えを乞うたコンドルの絵などが並びます。美人画も有名な暁斎ですが、動物を描いた鳥獣戯画的なユーモラスな絵もたくさん残していてなかなか楽しいので、ここで一部ご紹介(*写真は主催者の許可を得て撮影しています)。


猿にちょっかいを出されている鹿の苦々しい表情が何とも好きです。

鯛をかじろうとしているネズミに怒り狂う恵比寿と、なだめる大黒天。どうどう。


長野県がらみで言えば、暁斎は戸隠神社の天井絵も描いているのですが、その滞在中に別の作品も残していて、今回の展覧会でもその一部が見られます。
これがねえ、すごい絵なんですよ。狼を描いたものなのですが、口にくわえているのは何ともリアルな生首……このブログに写真を掲載しようと思いましたが、あまりに生々しいので自主規制します(笑)。気になる方はぜひ会場に足をお運びください。

絵師としてだけではなく、建築家としてのコンドルの業績も見られます。
会期は9月6日まで。(Ö)