2015-06-02

小林清親 “光線画”に描かれた郷愁の東京(別冊太陽 日本のこころ 229)

あをぐみがエディトリアルデザインを担当した
『小林清親 “光線画”に描かれた郷愁の東京』
(別冊太陽 日本のこころ 229/平凡社刊)が、発売になりました。


“浮世絵”という言葉からイメージする絵柄とはだいぶ異なる、独特の光と影の表現が魅力の浮世絵師、小林清親。

デザインにとりかかる前に、静岡市美術館で開催されていた(現在は終了)「小林清親展」で実際に、多くの作品を拝見してきました。その甲斐もあって、再現性の高い一冊に仕上がっています。

当時は最先端だった(今でもじゅうぶんモダンな作品だけど)清親の浮世絵ですが、
現代のわれわれがみると独特の郷愁感に包まれます。
東京の名所などが描かれた作品が多いとはいえ、土地勘がない方でも充分に楽しめますよ。

没後百年ということもあり、各地で展覧会も開催されています。
近くで作品がみられる方は、ぜひ実物をご覧になってみてください。

そうそう、清親は松本の浅間温泉へもスケッチ旅に来ていて、ゆかりの作品が残っているよう。
あをぐみとしては、ぜひそれらを見に行きたいなあと思っています。(Ä)