まんまるぴかぴかの中秋の名月、ご覧になりましたか?
あをぐみはその翌日の十六夜の日に、
松本城の月見の宴に行ってきました。
雅楽と月光ってなぜこんなにも合うんでしょうね〜。
ところで、1977年に亡くなった
野尻抱影さんという著述家がいるのですが、
長いこと星の虜になっていた人で、
星にまつわるさまざまな本を残しています
(冥王星の命名者としても有名)。
その一冊『星三百六十五夜 秋』のなかに
中秋の名月について書いたエッセイが載っています。
ちょっと長くなりますがその一節を引用。
中国の昔には、月に月宮殿があり、桂の木が茂り、天女が住んでいるとも考えていた。
それで日本にも『竹取物語』のような美しい文学が生まれた。
さもなくとも、つい百年前ぐらいまでは天文学者でさえ、
月に月人というような生物のいることを否定してはいなかった。
昨日の月もだいぶ大きく立派に見えましたが、
この立派さなら人が住んでいてもおかしくないかもな〜、と思えました。
たまには月の人を思って空を見上げるのもいいかもしれません。
ロマンだぜ。(Ö)