大変久しぶりに書く「読書日記」。
久々にのめり込むような読書体験をしたので
書きたくなったというわけです。
読んだのはこれ。
著者のアニー・トレメル・ウィルコックスさんが
超有名な書籍修復家に弟子入りして修業する様子が
活き活きと描かれています。
書籍修復家とは、簡単に言うと
主に古〜い書物を、
ボロボロの状態から読めるようになるまで修復するお仕事。
アニーさんが手がけたもののなかには
18世紀とか19世紀に書かれた貴重な書籍も含まれています。
全く技術のなかったアニーさんが
一人前の修復家として認められるくらいまで成長する様に、
共感したりハラハラしながら活字を追うのは
とっても楽しい経験でした。
それと同時に、日本の伝統的な手作業の道具や和紙が、
多くの貴重な書物を後の世につなぐことに一役買っていると、
この本で初めて知りました。
ただ同じ日本人というだけで何もしていない自分ですが、
何だか誇らしい気分になるから不思議です。(Ö)