古くからの友人であり、クライアントでもあり、デザイン仲間でもあるOT氏から久しぶりに声がかかり、東京都恩賜上野動物園がジャイアントパンダの来園50年記念として出版する書籍をデザインすることになりました。
それが『つなぐ - 上野動物園ジャイアントパンダ飼育の50年』です。
A4サイズの大型本と、その内容をコンパクトに再編集したA5サイズの小型本の2種類をつくりました。
大型本は関係者に納める非売品ですが、東京だと一部の図書館で閲覧が可能です。
ちなみに国立国会図書館の広報誌では、「本屋にない本」として紹介していただきました。制作チームのひとりとして、ご注目いただけたことを心からうれしく思います。
小型本【抄本】は、園内のショップでのみ購入できます。
パンダファンなど「ぜひとも手に入れたい!」という方は、ショップスタッフさんに声をかけてみてください。
本書では、パンダに向き合ってきた人たちのさまざまな想いや経験が、それぞれの語り口で紹介されています。
パンダの存在を、見た目だけのかわいさだけで消費してしまうのではなく、生き物として命をつないでいくのがどういうことなのか、動物園の存在意義とは何なのか・・・など、深く考えるきっかけを与えてくれる2冊です。
デザイン的なことをいえば、色や手触り含め、さまざまな仕掛けをほどこしました。
松本市の中央図書館で去る2月に開催したトークイベント「ライブラリレーまつもと」で、そのことについて詳しくお話ししたので、こちらでは割愛します。
本を手に取られた方は、どんな意図でデザインしたのか想像しながらお楽しみいただけるとうれしいです。(ä)