たいそう素敵な本に出合ってしまったので、
備忘録(忘れるわけないくらい面白かったけど)も兼ねてご紹介。
『デザインで読み解くフランス文化―クロニクル1950』(六耀社)です。
著者は、工学博士の肩書きをもちつつ、
著者は、工学博士の肩書きをもちつつ、
文化・デザイン的なことにと〜っても造詣の深い、
三宅理一さんであります。
手に取ったきっかけは、装丁の不思議な魅力でした。
シンプルすぎるほどシンプルなんだけど、
分厚さ(けっこう厚い)と文字間、
行間の変なアキが気になって思わず手に取ったら
予想外に軽い。
しかも本文の文字がでかくてかなり読みやすいのです。
手だれデザイナーの仕事とお見受けいたしました
(クレジットを見たらキガミッツのデザインでした。やっぱり…)。
で、内容はというと、
いちいち「ええっ!」とか「まじで〜」と
声に出してしまうほど興味深い。
例えば、ビキニ(水着のね)がフランス発祥だったって
これを読むまで全然知りませんでした。
しかもビキニは、少しタイミングが狂ったら
「アトム」という名で普及するところだった、とか。
ここで読んだ知識を披露すれば、おしゃれ呑み屋でモテそう
(↑こういう発想自体、小市民的…というかオヤジ的ですね、すみません)。
でもホント、デザイン・建築・美術そしてフランスに興味のある人なら、
必ずやツボに入るでありましょう。
図版も豊富で、何より三宅さんの語り口がやわらかい。
こういう本に出合えて幸せ♡ (Ö)