1925年にパリで開かれた通称”アール・デコ博”から、今年で100年。
この機に東京や大阪でいくつかの展覧会が開催中なので、まわってまいりました。
なぜって、この本をあをぐみが担当したからです。
東京美術刊の「もっと知りたいアール・デコ」。
著者はお茶の水女子大学名誉教授の天野知香さんです。
10月末に発売されたので、ぜひ書店などでお手にとっていただきたく。
本を読めば、”アール・デコの正体”がつかめるような内容になっています。
さらに各地で開催中の展覧会を見れば、実物の迫力や手触りを目の当たりにできるので、アール・デコ理解がより進むこと間違いなし。
というわけでまずは東京へ。
現在(2025年11月時点)開催中の関連展のなかでも、アール・デコを建物ごと楽しめてしまうのが、東京都庭園美術館の「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル —ハイジュエリーが語るアール・デコ」展です。
こんなふうにハイジュエリーとその原画が並んでいたり、
館のインテリアごと雰囲気を味わえたりできるのです。
書籍の表紙に使った階段の意匠も、間近で見ると手仕事の確かさがわかりますね〜。
ちなみに「もっと知りたいアール・デコ」に掲載のコラムでは、アール・デコの館と呼ばれるこの美術館の建物について同美術館の勝田琴絵さんにご執筆いただきました。
ご一読のうえで訪れると、解像度がぐっとあがって見えますよ。
展示は2026年1月18日まで。
お次は大阪へ移動しましょう。
大阪中之島美術館では、こちらの「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」が開かれています。
「アール・デコと女性」をテーマにしているだけあって、ジュエリーや香水瓶、ドレスなどのファション関連品が多々。
女性が乗りこなすようになった車や、旅行に誘うポスターなどもあり、おしゃれしてアクティブに出かけたい気分になります。
もう終わっちゃいましたが、この展覧会の開催直後には、「もっと知りたいアール・デコ」著者の天野さんによるトークが開かれました。
こちらの会期は2026年1月4日まで。
さいごに東京に戻ります。
三菱一号館美術館で開催中の、「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」展です。
2022年にあをぐみが担当したこちらの書籍に掲載されている作品もあって、なつかしさが込み上げます。
「もっと知りたいシャネルと20世紀モード」。
上の赤いシャネルのドレスは、目次にも使いました。
「もっと知りたいアール・デコ」 の表紙にもいる、ポンポンのクマさんのミニ版も見られました。
書籍内で紹介したいくつかの工芸品なども、実際に会場で見ることができました。
こちらは2026年1月25日まで。
3つまわると、アール・デコが立体的かつ体験的に理解できるのでおすすめ。
秋〜冬のアート旅にいかがでしょうか?(ö)








