前回ブログのつづきとして、三の丸エリアプラットフォーム(以下、三の丸AP)のパンフレット・デザインのお話をします。
新しくはじまろうとしている「三の丸AP」と、その活動内容および特徴を、どう印象深く紹介できるか……それが今パンフレットの最重要課題でした。
そんななか、ロゴをデザインした張本人がパンフレットのデザインも担当したことで、本来ならロゴデザイナーからNGを出されそうなことにもチャレンジできたのは利点でした。
たとえば、ロゴを左右でぶった切っていたり、指定色を使わなかったり、などなど。
正確にいうと、ロゴは切られているのではなく、つなげられるよう分割した、 のです。
この”つなげられるロゴ”というアイデアは、後にデザインしていく各種フライヤーにも展開していきます。
さらに、このパンフレットの大きな特徴といえるのが、「紙とインク」です。
三の丸APは、官民が連携して行われる活動であり、そのことがパンフ用紙の手配でも活かされました。
というのも、パンフの用紙は市役所で発生した使用済み古紙を製紙機で再生した「エコペーパー」を利用したもの。
つまり松本市役所生まれの紙なのです。
加えて、今回の印刷を担当してくれた藤原印刷の提案で、パンフレットのグレーのインクに「廃インク」を使用することになりました。
使用済みでいずれ破棄することになるインクを再利用し、目安としたグレーに近い色味になるまで、念入りにインクを調合してもらったのです。
ただし、バラ付きの生じやすい再生紙に廃インク、という難易度の高い組み合わせゆえ、なかなかひと筋縄ではいかず、広報チームのみんなで現場まで足を運んで、印刷所のご担当者と慎重に打ち合わせ&試刷りを重ねました。
と、こんなふうにさまざまな関係者の知恵とご協力をいただけたことで、シンプルだけどインパクトのあるパンフレットに仕上がりました。
「つなげられるロゴ」というアイデアにより、複数のパンフをつなぐことができるため、イベント時には大型看板にも早変わり。
この看板を街で見かけたら、「あ、三の丸APが何かやっているな!」と思ってくださいね。
次回以降は、三の丸APの各フライヤーについて、改めてブログでご紹介します(äwö)。