2023-11-29

三の丸エリアプラットフォームのパンフレット

前回ブログのつづきとして、三の丸エリアプラットフォーム(以下、三の丸AP)のパンフレット・デザインのお話をします。


新しくはじまろうとしている「三の丸AP」と、その活動内容および特徴を、どう印象深く紹介できるか……それが今パンフレットの最重要課題でした。


そんななか、ロゴをデザインした張本人がパンフレットのデザインも担当したことで、本来ならロゴデザイナーからNGを出されそうなことにもチャレンジできたのは利点でした。

たとえば、ロゴを左右でぶった切っていたり、指定色を使わなかったり、などなど。


正確にいうと、ロゴは切られているのではなく、つなげられるよう分割した、 のです。

この”つなげられるロゴ”というアイデアは、後にデザインしていく各種フライヤーにも展開していきます。


さらに、このパンフレットの大きな特徴といえるのが、「紙とインク」です。


三の丸APは、官民が連携して行われる活動であり、そのことがパンフ用紙の手配でも活かされました。

というのも、パンフの用紙は市役所で発生した使用済み古紙を製紙機で再生した「エコペーパー」を利用したもの。

つまり松本市役所生まれの紙なのです。


加えて、今回の印刷を担当してくれた藤原印刷の提案で、パンフレットのグレーのインクに「廃インク」を使用することになりました。

使用済みでいずれ破棄することになるインクを再利用し、目安としたグレーに近い色味になるまで、念入りにインクを調合してもらったのです。


ただし、バラ付きの生じやすい再生紙に廃インク、という難易度の高い組み合わせゆえ、なかなかひと筋縄ではいかず、広報チームのみんなで現場まで足を運んで、印刷所のご担当者と慎重に打ち合わせ&試刷りを重ねました。



と、こんなふうにさまざまな関係者の知恵とご協力をいただけたことで、シンプルだけどインパクトのあるパンフレットに仕上がりました。

「つなげられるロゴ」というアイデアにより、複数のパンフをつなぐことができるため、イベント時には大型看板にも早変わり。


この看板を街で見かけたら、「あ、三の丸APが何かやっているな!」と思ってくださいね。


次回以降は、三の丸APの各フライヤーについて、改めてブログでご紹介します(äwö)。

2023-11-23

三の丸エリアプラットフォームのロゴ

松本城を取り囲む三の丸エリア。そこを主な舞台とする「三の丸エリアプラットフォーム(以下、三の丸AP)」は、松本市が策定した「松本城三の丸エリアビジョン」を実現するための地元・民間主体の組織です。

今年度は、松本城三の丸エリアの10の界隈で各メンバー(事業会員)がさまざまなプロジェクトを実施しているのですが、三の丸APはそのサポートを多方面から行っています。


で、その三の丸APのロゴマークを、あをぐみがデザインしました。

フライヤーやチラシなどで目にした方もいるかもしれませんが、こちらです。

“三の丸”は本来同心円ですが、あえてマルを並列にしています。

そのほかにもパーツそれぞれに意味や想いはあるのですが、三の丸APの合言葉は“誰かに語りたくなる暮らし”。その合言葉にならって、ロゴを見た人たちが「独自解釈ができ、それを誰かに話したくなるカタチ」を念頭にデザインしました。


明日11月24日には、三の丸エリアに移転オープンしたばかりの松本市立博物館で、「公開レポート&フィードバック」を開催します。

こちらは、6つの界隈での社会実験の結果をプロジェクトのメンバーが発表し、より良い活動へと発展させていくためのフィードバックや意見交換を行う機会です。どなたでも参加可能なので、ぜひのぞきにきてください。

あをぐみは、このロゴにとどまらず、三の丸APのパンフレットや各社会実験のフライヤーなど、横断的にデザインを担当させていただいています。

次回のブログでは、パンフレットのデザインをご紹介します。(äwö)

2023-11-18

ランポンシアターのシアターランポン

劇団「シアターランポン」初の本公演となる『屋根裏のバラエテ』が、昨日から特設の「ランポンシアター」で上演中です。

あをぐみもさっそく観に行ってきました。



断片的なお話が断片的に展開していき……あまりいうとネタバレになってしまうのですが……あっと鮮やかな着地を見せる。

その着地の見事さはいうまでもありませんが、帰り道に頭の中で反芻してくるのは、断片だった話のキラキラした断片的夢心地感だったりしました。自分の若い頃のアホな記憶や思い出がそこに重なって見えてきたりして。

こういう甘い胸熱感、ぜひ多くの人に見て・体験していただきたい! と思いました。

というわけで、このブログの写真を見せて当日券をお買い求めくださった方には、割引がございます。受付でご提示のうえ、夢のひとときをお過ごしください。


余談ですがあをぐみもグッズデザインで小さく参加しています。メンバーがもっているバッジがそれ。大人もさりげなく着けられる、マットな質感がポイントとなっておりますので、お手にとってみてください。
Enjoy! (äwö)

2023-11-05

八ヶ岳国際芸術祭2023はじまる

あをぐみöがカーサブルータスのウェブで告知記事を執筆した「山梨国際芸術祭」が本日11月5日から開催されています。

記事でも紹介した吉野祥太郎さんのこの作品、プラン通りに再現されていてびっくりしましたが、実際に見るとすごい迫力。土塊が発するえもいわれぬ神々しさに、しばし呆然とします。ルオーの礼拝堂に置かれていることもまた、作品の神力を増幅させているに違いない。

*写真はすべて主催者の許可を得て撮影・掲載しています


同じく「清春芸術村」の敷地内にある「光の美術館」では、今やニュースのコメンテーターとしても有名な落合陽一さんの個展が開催中。

建物の外にいても振動音が感じられるほど迫力のサウンド効果も、ぜひ現地で体感してみてください。


「清春芸術村」は駐車場でさえも気が抜けない。そこにもしれっと作品があるからね。

知らずに見ると一瞬ぎょっとする、磯崎隼士さんの作品。


芸術祭は同じ北杜市の「GASBON METABOLISM」でも開催されています。

こちらはオーガミノリさんの 「痕跡」。


上記2会場以外にも作品展示があるので、詳しくはカーサウェブをご覧ください。


そうそう、öは同じカーサウェブで京都の『AMBIENT KYOTO』をレポートもしています。

こちらも合わせてお読みくださるとうれしいです。(ö)