2017-02-15

岩佐又兵衛 浮世絵の開祖が描いた奇想 (別冊太陽 日本のこころ 247)

あをぐみがエディトリアルデザインを担当した
『岩佐又兵衛 浮世絵の開祖が描いた奇想』
(別冊太陽 日本のこころ 247/平凡社刊)が、発売になりました。


“奇想の画家”と形容されるとおり、さまざまなスタイルで多くの作品が描かれていて、見飽きない一冊となっています。長〜〜い絵巻物や、人の背丈より大きな洛中洛外図(屏風)など、大作も多いので、見飽きないどころか「もっと見たい!」と刺激されるはず。

2月5日まで出光美術館で「岩佐又兵衛と源氏絵」展が行われていたので、実際に作品を目にした人も多いかもしれませんね。
余談ですが、この展覧会、源氏物語ファンはもちろん、あまりよく知らなかった、という人(あをぐみÖがまさにそう)も楽しめた! 源氏物語入門としても楽しい展覧会でした。

ひとつひとつの作品の素晴らしさももちろんですが、岩佐又兵衛という人物そのものにも、興味深いエピソードがたくさんあります。
一説には父とも祖父ともされる荒木村重。織田信長による一家惨殺の生き残り、という生い立ち。
その周辺には名だたる戦国大名・・・。いま話題の高山右近などともかかわりがあり、歴史好きの方も楽しめる要素が多いですよ(いつか大河ドラマとかで主人公になるのではないのかなあと期待)。
その辺りは、本書後半の読み物ページ「岩佐又兵衛の生涯」で、ぜひお楽しみください。(Ä)